大宮売(おおみやめ)神社(京都府京丹後市大宮町周枳1022)
織物と酒造を司る大宮売(おおみやめ)神を祀る最も古い社で、大宮町の地名は社名に由来する。また、若宮売(わかみやめ)神を祀り、同時に二神を祀る。
大宮売神社 東石燈籠(重要文化財、鎌倉時代後期 徳治二年 1307年、花崗岩、高さ 268Cm)
宝珠と請花は別石でつくる。特に宝珠の形が見事で美しい | ||
八角型の石燈籠は、拝殿の前、向かって右側立っている | 火袋は、火口が四面、残り四面は壁面とする |
笠
笠は山高帽のような形で中央が高い。八本の蕨手(わらびて)は、美しく立ち上がり、欠損部はない
中 台
中台上端の火袋受座は繰形とし、下端は単弁の蓮弁を刻出する
竿の中節は連珠文とし、中節をはさんで上下に「 徳治二年(1307)丁未三月、大願主・・・・・」の刻銘があるが、薄く読取れない |
基 礎
基礎上端は竿受けの円座を囲い小蓮弁があり、その周りを単弁反花で飾る。
側面は八面とも、格狭間をつくり、内に近江文様の三茎蓮と開蓮華文様を浮き彫りにする
覆屋の中に立つ石燈籠
丹後地方の石燈籠
指定 | 名 称 | 制 作 年 | 所 在 地 |
鎌倉時代後期 | |||
旧 雲岩寺(きゅう うんがんじ)石燈籠 (京都国立博物館) | 永仁二年(1294年) | 京都市東山区茶屋町527 | |
大宮売(おおみやめ)神社石燈籠(東側) | 徳治二年(1307年) | 京都府京丹後市大宮町周枳1022 | |
舞鶴城址(まいづるじょうし)伝来 石燈籠(京都国立博物館) | 鎌倉時代後期 | 京都市東山区茶屋町527 | |
大宮売(おおみやめ)神社石燈籠(西側). | 鎌倉時代後期 | 京都府京丹後市大宮町周枳1022 | |
桂林寺(けいりんじ)石燈籠. | 鎌倉時代後期 | 京都府舞鶴市紺屋69 | |
溝谷神社(みぞたにじんじゃ)石燈籠 | 鎌倉時代後期 | 京都府京丹後市弥栄町溝谷フキノオカ46-2 | |
天満神社(てんまんじんじゃ)石燈籠 | 鎌倉時代後期 | 京都府与謝郡与謝野町加悦天神山50-1 | |
南北朝時代 | |||
河辺(かわなべ)八幡神社 石燈籠 | 貞治三年(1364年) | 京都府舞鶴市河辺中354-2 | |
八幡神社(はちまんじんじゃ)石燈籠 | 永和四年(1378年) | 京都府与謝郡与謝野町四辻 |
凡例 : 国宝 重要文化財 府指定文化財 市・町指定文化財 史跡 重要美術品 指定なし |
大宮売(おおみやめ)神社拝殿の前、左右に立てられた石燈籠
二基の重文・石燈籠は一対ではなく、もと二つの社殿がありそれぞれの社殿に立てられていた
*北タンゴ鉄道宮津線「丹後大宮駅」下車、北東方向へ徒歩 約20分。
(撮影:平成21年10月19日)