京都国立博物館(きょうとこくりつはくぶつかん)(京都市東山区茶屋町527)
京都府与謝野町岩屋の雲岩寺(雲厳寺)にあった八角型石燈籠で、竿と火袋は大破して同時代同系統のもので補っている。
旧 雲岩寺(きゅううんがんじ)石燈籠 (鎌倉時代後期 永仁二年 1294年、花崗岩、高さ 240Cm)
宝珠、形が良い宝珠で、請花は作らない。 | ||
京都博物館、南門を入った左手側の庭園に屋外展示されている。 | 火袋、同時代の別物を使用、火口四面、壁面四面の構成。 |
笠
笠は軒が反りあがり、軽快感のある蕨手(わらびて)は、一本だけ残っている。
中 台
上端は薄い一段で、側面は二区、下端は大きい単弁の蓮弁を八葉 配置する。
石燈籠の火袋と竿は大破し、同時代のもので補う。当初のものは寺に現存し、竿に「雲厳寺、永仁二年(1294)甲午」の刻銘がある。 |
現在、京都府与謝野町の雲岩寺には3mを越す大型宝篋印塔(町指定文化財、鎌倉時代後期)が山頂付近に立っている。
基 礎
上端は低い一段を作り出し、上に反花、中央の竿受け円座の周りに単弁小蓮弁を配する。
側面は、輪郭を巻き内に格狭間をつくり、一つおきに近江文様の開蓮華を薄肉に刻んでいる。
丹後地方の石燈籠
指定 | 名 称 | 制 作 年 | 所 在 地 |
鎌倉時代後期 | |||
旧 雲岩寺(きゅう うんがんじ)石燈籠 (京都国立博物館) | 永仁二年(1294年) | 京都市東山区茶屋町527 | |
大宮売(おおみやめ)神社石燈籠(東側) | 徳治二年(1307年) | 京都府京丹後市大宮町周枳1022 | |
舞鶴城址(まいづるじょうし)伝来 石燈籠(京都国立博物館) | 鎌倉時代後期 | 京都市東山区茶屋町527 | |
大宮売(おおみやめ)神社石燈籠(西側). | 鎌倉時代後期 | 京都府京丹後市大宮町周枳1022 | |
桂林寺(けいりんじ)石燈籠. | 鎌倉時代後期 | 京都府舞鶴市紺屋69 | |
溝谷神社(みぞたにじんじゃ)石燈籠 | 鎌倉時代後期 | 京都府京丹後市弥栄町溝谷フキノオカ46-2 | |
天満神社(てんまんじんじゃ)石燈籠 | 鎌倉時代後期 | 京都府与謝郡与謝野町加悦天神山50-1 | |
南北朝時代 | |||
河辺(かわなべ)八幡神社 石燈籠 | 貞治三年(1364年) | 京都府舞鶴市河辺中354-2 | |
八幡神社(はちまんじんじゃ)石燈籠 | 永和四年(1378年) | 京都府与謝郡与謝野町四辻 |
凡例 : 国宝 重要文化財 府指定文化財 市・町指定文化財 史跡 重要美術品 指定なし |
舞鶴城址(まいづるじょうし)伝来 石燈籠 石仏と石塔-目次!
京都国立博物館 石燈籠(山岡 弘 氏寄贈)(京都市東山区茶屋町527)
京都博物館石燈籠(山岡 弘 氏寄贈) (鎌倉時代 13世紀)
平成19年4月14日に撮影したもので、平成25年1月23日に行った時は、見当たらなかった。どっしりとした重量感のある六角型石燈籠で、基礎は円形。
* JR・近鉄京都駅より京都市バスにて「博物館・三十三間堂前」下車 徒歩1分。
(撮影:平成19年4月14日、平成25年1月23日)