清水(きよみず)磨崖仏群 下流側 五輪塔 (鹿児島県南九州市川辺町清水)
ここでは、磨崖仏群の前に架かる新しい石橋から下流側(南側)を下流側五輪塔群とした。下流側の線刻五輪塔は、鎌倉時代後期のものが集中している。
線刻 磨崖 五輪塔 三基 (現地説明板番号No5~7)(鎌倉時代後期)
清水磨崖仏群の最下流(南側)に彫られてる五輪塔。大きな五輪塔を中心に両脇に小さな五輪塔を線刻する。まるで三尊像の様だ。
五輪塔の向かって左隣に、金剛界大日如来の種子「バン」と思われる梵字が刻まれている。
線刻 磨崖 五輪塔 八基 (現地説明板番号No9~16)(鎌倉時代後期)
五輪塔群、向かって左から二基(No9・10)、続いて二基(No11・12)、水輪に納入孔がある二基(No13・14)、一基(No15)、一基(No16)
線刻 磨崖 五輪塔 四基(現地説明板番号No13~16)、宝篋印塔二基、五輪塔一基(現地説明板番号No19)(鎌倉時代後期)
向かって左から四基(No13~16)は前記と同じ、ただ光の具合でずい分印象が変わる。続いて宝篋印塔二基(No17・18)、地輪に納入孔がある一基(No19)。
現地説明板(部分)、石塔は一基ずつ作品番号が刻まれている。
清水(きよみず)磨崖仏群 中間部 五輪塔 (鹿児島県南九州市川辺町清水)
磨崖仏群の前に架かる新しい石橋から上流側~大五輪塔に至る間を中間部とした。
浮彫 磨崖 五輪塔 五基 (現地説明板番号No52~56)(室町時代)
石橋から上流側(北側)で、最初に目に入る五輪塔。室町時代の作品で、鎌倉時代に比べて小さく、浮彫で刻まれている。
浮彫 磨崖 五輪塔 十七基 (現地説明板番号No62~78)(室町時代)
目につきやすい低い位置に室町時代の五輪塔が十七基連続で陽刻されている。この場所も磨崖仏群の見所と思われる。
浮彫 磨崖 、五輪塔 五基と板碑一基及び五輪塔二基 (現地説明板番号No79~86)(室町時代)
正面は、中央の板碑を挟んで五輪塔が五基、その右側にも二基の五輪塔が陽刻されている。
浮彫 磨崖 五輪塔 二基 (現地説明板番号No87・88)(室町時代)
額のような枠をつくり、内に五輪塔を二基 陽刻する。
浮彫 磨崖 五輪塔 四基 (現地説明板番号No89~93)及び五輪塔一基(現地説明板番号No94)(室町時代)
左側の低い位置に五輪塔を四基(No89~93)、右側の中段に一基(NO94)陽刻する。
現地説明板(部分)、中間部
清水(きよみず)磨崖仏群 上流側 五輪塔群 (鹿児島県南九州市川辺町清水)
ここでは、大五輪塔から上流側を上流側五輪塔群とした。
浮彫 磨崖 五輪塔 七基 (現地説明板番号No96~102)(室町時代)
大五輪塔から上流側で最初に目に入る五輪塔で、左側に四基、右側に三基陽刻されている。
浮彫 磨崖 五輪塔 (室町時代)
右端宝篋印塔の下に五輪塔四基、その左に上二基・下一基 合計七基の五輪塔(No112~118)、その左に一基(No111)。
浮彫 磨崖 五輪塔 (室町時代)
中央の龕内に四基の五輪塔(No107~110)、その向かって左側に二基の五輪塔(No105・106)、左端に一基(No104)の五輪塔が陽刻されている。
浮彫 磨崖 五輪塔 四基 (現地説明板番号No107~110)(室町時代)
二組の夫婦と思われる法名を刻んだ五輪塔で、逆修塔として彫られたと思われる。
(逆修:自分の生存中に自分の為に死後の法要を営むこと。)
宝篋印塔の下に陽刻された五輪塔 四基 (現地説明板番号No115~118)(室町時代)
宝篋印塔下に四基の五輪塔、その向かって右側に地蔵坐像(No119)が見える。
浮彫 磨崖 五輪塔 五基 (現地説明板番号No120~124)(室町時代)
三大宝篋印塔の向かって左側に二基、その左下に三基 計五基の五輪塔が陽刻されている。
浮彫 磨崖 五輪塔 七基 (現地説明板番号No133~139)(室町時代)
写真中央に五輪塔が龕内に三基、その左側に四基 計七基(No133~139) 陽刻されている。
浮彫 磨崖 五輪塔 八基 (現地説明板番号No148~155)(室町時代)
連刻板碑の下に五輪塔三基(No151~153)、その左側に三基(No148~150)、連刻板碑の下 横穴の右に二基(No154・155)の計八基が陽刻されている。
現地説明板(部分)、上流側
上流側 五輪塔(部分) (現地説明板番号No181~194)(室町時代)
清水(きよみず)磨崖仏群 一覧
指定 | 名 称 | 制 作 年 | 所 在 地 |
清水(きよみず)磨崖大五輪塔板碑 | 平安後期~鎌倉時代前期 | 鹿児島県南九州市川辺町清水 | |
清水(きよみず)磨崖 月輪大梵字 | 鎌倉時代中期 | 鹿児島県南九州市川辺町清水 | |
清水(きよみず)磨崖 三大宝篋印塔 | 鎌倉時代後期 | 鹿児島県南九州市川辺町清水 | |
清水(きよみず)磨崖 永仁四年銘宝篋印塔 | 鎌倉時代後期 | 鹿児島県南九州市川辺町清水 | |
清水(きよみず)磨崖 宝篋印塔群 | 鎌倉時代後期 | 鹿児島県南九州市川辺町清水 | |
清水(きよみず)磨崖 五輪塔群 | 鎌倉後期~室町時代 | 鹿児島県南九州市川辺町清水 | |
清水(きよみず)磨崖 連刻板碑 | 鎌倉後期~室町時代 | 鹿児島県南九州市川辺町清水 |
清水(きよみず)磨崖仏群、現地案内板
石橋を渡った場所(赤丸)に、本案内板が立っている。
*JR鹿児島中央駅から鹿児島交通 枕崎行きに乗車、「川辺やすらぎの郷バス停」下車、徒歩 約30分。
(撮影:平成26年5月26日)