鷲原寺道(わしはらじみち)阿弥陀石仏

 鷲原寺(わしはらじ・しゅうげんじ)(兵庫県朝来市岩津1441)

  石大工 心阿(しんあ)の銘がある。奥院の岩屋観音には、さらに十五体の石仏が安置されている

鷲原寺道阿弥陀石仏(県指定文化財、鎌倉時代後期 永仁四年 1296年)

鷲原寺から奥院(岩屋観音)側に少し歩いた所に小さな覆堂があり、その中に安置されている。石仏は、定印を結ぶ阿弥陀坐像

石仏の頭上光背に五点具足の金剛界大日如来の種子「バーンク」を刻む

阿弥陀像 左右の光背に勢至菩薩の種子「サク」・観音菩薩の種子「サ」を刻み、阿弥陀三尊とする。螺髪や白毫など細かく彫られている

下部複弁反花と上部単弁の蓮華座は、見た目に新しく後補と思われる

心阿作とあり、心阿の名は、「光明坊十三重石塔西側台石」「宗光寺七重石塔」「安養院宝篋印塔」「箱根山宝篋印塔」にみられる

心阿の名が刻まれている光明坊西側台石は永仁六年(1298)、箱根山宝篋印塔追刻は正安二年(1300)、安養院宝篋印塔は徳治三年(1308)の紀年銘がある

鷲 原 寺 本 堂

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鷲   原   寺

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*JR播但線「新井(にい)駅」下車、徒歩 約60分。毎月18日の午前中に開帳される鷲原寺奥院(岩屋観音)の石仏が見たくて7月18日に行ったが、あいにく参道の道路が工事中で、道路が封鎖され見られなかった。

(撮影:平成21年7月18日)