妙泉寺(みょうせんじ)(大阪府和泉市和気町1-5-25)
妙泉寺多宝塔(室町時代後期 享禄二年 1529年、砂岩、総高 248Cm 塔高 183Cm)
相輪部、下から請花・心柱頭を出した上に宝珠を載せる | ||
多宝塔は、本堂に向かって左手前、鐘楼の横に立っている | 初層屋根上に亀腹をおき、方形の上層部をつくっている |
上層屋根は、頂部に二区の露盤をつくり、四方に降棟(くだりむね)を作る
上層屋根裏は、垂木型を刻む
初層軸部正面に、釈迦・多宝の二仏並座坐像を半肉彫りし、両側に竪連子を入れる。長押(なげし)・台輪・束など細かく表現している
正面の三行の刻銘は、向かって右から「妙延逆修」「南無妙法蓮華経」「円真逆修」と刻まれている
左側面の刻銘:「南無浄行菩薩」 「南無文殊師利菩薩」 「南無安立行菩薩」 | ||
右側面の刻銘:「南無上行菩薩」 「南無普賢大菩薩」 「南無无邊菩薩」 | 正面中央、釈迦・多宝如来の二仏並座の彫刻 |
初層屋根、上層屋根と同様 四方に降棟(くだりむね)をつくる
背面の刻銘:「願主接州堺紙屋」「享禄二稔己丑八月時正日」「与三右衛門尉」 | ||
木造多宝塔に擬して、細かく刻まれた室町時代後期在銘の多宝塔 | 切石で造られた基壇の、下から三段目正面(写真、花の後)に刻銘がある |
基壇(下から三段目)の刻銘:「此前大乗」「妙典全部」「書写小石」「埋之目芳」
妙泉寺五輪塔(室町時代後期 永禄五年 1562年、高さ 220Cm)
空・風・火・水・地輪の各輪正面に一字ずつ、妙・法・蓮・華・経を刻み、他面は素面。完存する
五輪塔正面
大きな経の下に三行「永禄五年(1562)三月五日」「實休居士」「行年卅七討死」の刻銘がある
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妙 泉 寺
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*JR阪和線「和泉府中駅」下車、南方向へ徒歩 17分。南海バス「和気バス停」下車 徒歩1分。
(撮影:平成21年3月17日)