東光院(とうこういん)五輪塔 二基

 東光院(とうこういん)(埼玉県さいたま市西区島根690)

  二基の五輪塔は同形同寸で、風・空輪を後補する。夫妻の逆修塔として同時に造立された五輪塔で、室町時代後期 永禄十三年(1570)の刻銘がある。

東光院(とうこういん)五輪塔 二基 (市指定文化財、室町時代後期 永禄十三年 1570年、凝灰岩質の砂岩、高さ 72Cm)

 東光院(とうこういん)五輪塔(向って左側)

東光院(とうこういん)五輪塔 南塔 (市指定文化財、室町時代後期 永禄十三年 1570年、砂岩、高さ 72Cm)

風・空輪は安山岩の後補、火・水・地輪正面に五輪塔 四門の梵字(東方、発心門)キャ・カ・ラ・バ・ア」、地輪の正面に願文・紀年銘を刻む。

地輪正面の刻銘:「逆修、月秀口口口」、「永禄十三年(1570)、庚午、十一月十六日」

 東光院(とうこういん)五輪塔(向って右側)

東光院(とうこういん)五輪塔 北塔 (市指定文化財、室町時代後期 永禄十三年 1570年、砂岩、高さ 72Cm)

風・空輪は安山岩の後補、火・水・地輪正面に五輪塔 四門の梵字(東方、発心門)キャ・カ・ラ・バ・ア」、地輪の正面に願文・紀年銘を刻む。

地輪正面の刻銘:「逆修  口、口口口口口」、「永禄十三年(1570)、庚午、十一月十六日」

二基の五輪塔

夫妻の逆修塔で、両塔とも同じ「永禄十三年(1570)十一月十六日」の紀年銘がある。

五輪塔安置 小堂

二基の五輪塔は、門内左手の小堂に安置されている。

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東光院(とうこういん)(曹洞宗)

本尊は、薬師如来。

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*JR大宮駅西口から西武バス 大宮南高校行きに乗車、 「東光院前バス停」下車、南方向へ約300m。または、JR川越線 西大宮駅前からさいたま市西区コミュニティバス さいたま医療センター行きに乗車 「東光院前バス停」下車、南方向へ約300m。

(撮影:平成25年3月8日)