大日堂(だいにちどう)阿弥陀一尊種子板碑

 大日堂(だいにちどう)(埼玉県さいたま市大宮区天沼町1-387)

   阿弥陀如来の種子を正面に刻んだ大きな板碑で、簡素で美しい。鎌倉時代中期 建治二年(1276)銘の板碑。

大日堂 阿弥陀一尊種子板碑(市指定文化財、鎌倉時代中期 建治二年 1276年、緑泥片岩、高さ 208Cm 下幅 50Cm)

本堂に向かって左手側(西側)に立つ。身部上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」を蓮座上月輪内に薬研彫し、下方に紀年銘を刻む

板碑は、身部を内に彫り込み、額部と根部がやや出張った形になっている。身部は、下方にやや広がりを持たせる。

板碑 上部

頭部山形、下に二段の切込をつくる、額部はやや厚みを持たせ、身部の輪郭はとらない。

身部上方、蓮座上月輪内に刻まれた阿弥陀の種子「キリーク」 身部下方の刻銘:「建長二年(1276)丙子十月十九日」

大型の板碑と小板碑群

 大日堂(だいにちどう)板碑群(1)                        石仏と石塔-目次!

大日堂 (だいにちどう)

 板碑(いたび)

*JR・新幹線 大宮駅下車、東方向へ徒歩 約20分。

(撮影:平成22年11月18日)