大日堂(だいにちどう)(埼玉県さいたま市大宮区天沼町1-387)
本堂の向かって左手側(西側)に安置されている小型板碑で、嘉元四年(1306)~明応九年(1500)に亘る紀年銘がある。
大日堂(だいにちどう) 板碑群(嘉元四年~明応九年 1306~1500年、緑泥片岩)
①.阿弥陀一尊種子板碑(鎌倉後期 元応二年 1320年、高さ 53Cm) | ②.阿弥陀一尊種子板碑(室町時代中期、文明十年 1478年) | |
上幅 23Cm 下幅 23Cm 厚さ 2.6Cm、刻銘:「元応二年(1320)」 | 高さ 50Cm 、刻銘:「妙祐禅尼、文明十年 戊戌、四月十四日」 |
①、②とも頭部山形で、二条線が入り、身部の輪郭はない。蓮華座上に阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する。
板碑 上段 (向かって左から五基)
③..阿弥陀三尊種子板碑(室町時代中期、文明十九年 1487年) | ④..阿弥陀三尊種子板碑(室町時代中期、明応七年 1498年) | |
高さ 68Cm 、刻銘:「逆修 さくの四郎、文明十九年 丁未、十月吉日」 | 高さ 69Cm 、刻銘:「性祐禅文、明応七年 戊午、六月一日」 |
③、④とも蓮華座上月輪内に阿弥陀の種子「キリーク」、下に観音の種子「サ」と勢至菩薩の種子「サク」を薬研彫する。両側に梵字で光明真言を刻む。
光明真言:「オン、ア、ボ、ギャ、ベイ、ロ、シャナ、マ、カーボ、ダラ、マ、ニ、ハンドマ、ジンバラ、ハラ、バ、リタ、ヤ、ウーン、ダ」
⑤.阿弥陀一尊種子板碑(南北朝時代中期、延文二年 1357年) | ⑥.阿弥陀一尊種子板碑(鎌倉時代後期、嘉元四年 1306年) | |
高さ 73Cm 下幅 20Cm、刻銘:「延文二年、十月十日」 | 高さ88Cm、刻銘:「嘉元二二(四)年十二月日」、両側に光明真言 |
板碑 上段 (向かって左端から四基目~九基目)の六基
大型の板碑(高さ 208Cm 建治二年 1276年銘)と小板碑群
*JR・新幹線 大宮駅下車、東方向へ徒歩 約20分。
(撮影:平成22年11月18日)