天性寺（てんしょうじ）（大阪府岸和田市南町43-12）

天性寺地蔵石仏 （市指定文化財、南北朝時代中期 正平十七年 1362年、砂岩、総高 146Cm)

頭光を負って蓮華座に立ち、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵を厚肉彫りする。プロポーションのいい姿で、お顔が摩耗しているのが惜しい

南北朝時代初期、当地に津波がおしよせたが、被害が少なかった。その時、海岸で蛸に取り囲まれた地蔵が見つかった。この地蔵が、蛸地蔵の由来になっているという。

地蔵石仏 下部

地蔵石仏は、造形的にも優れ、一流の石工による作品と推定される

光背の左側には、願主の本阿を刻む		光背の右側に正平十七年（1362）の紀年銘を刻む

左側刻銘：「四月八日 願主本阿」　　　　　　　　　　　右側刻銘：「正平十七年（1362）壬口」

地蔵堂 内部

地蔵石仏は、南朝年号の正平十七年から「正平地蔵」とも呼ばれている

参道入り口、「たこぢぞう、天性寺」の石碑

蛸地蔵に祈願する人は、一年または三年間、タコを食べないという

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蛸地蔵 天性寺

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＊南海本線 「蛸地蔵駅」下車、北西方向へ 徒歩 7分。

（撮影：平成22年2月17日）