道明寺天満宮(どうみょうじてんまんぐう)(大阪府藤井寺市道明寺1-16-40)
西側の石燈籠と一対のもので同形。刻銘は、施主名が西側と異なり「辻又左衛門」になっている。
道明寺(どうみょうじ)天満宮 石灯籠(東側、向って右側)(安土桃山時代 文禄四年 1595年、砂岩、高さ 206Cm)
頂部、宝珠と請花を備え、宝珠は断面が楕円形。 | ||
拝殿と本殿を結ぶ渡り廊下、東側の外側に立つ。 | 火袋、現在は木製。 |
紀年銘を有する一対型の石燈籠では、京都府大山崎町の宝積寺(ほうしゃくじ)石燈籠 (桃山時代 天正十二年(1584年))に次いで日本で二番目古い。
笠
笠の軒は薄く、水平にのび、両端で緩く反らせる。屋根は、桧皮葺状の作り出しを設け、軒裏に薄い一段の垂木型をつくる。
中 台
中台は、側面は一区で文様を薄肉彫りし、下端は単弁の蓮弁を刻出する。
竿(さお)は四角柱で、正面に「河ьu記郡道明寺文禄二二(四)乙未暦(1595)辻又左衛門敬白」の刻銘がある。 |
四角型石燈籠は、鎌倉時代後期からつくられ紀年銘があるものでは橿原市の浄国寺石燈籠を最古とする。また、名品として春日大社元亨石燈籠が良く知られている。
基 礎
上端は単弁反花、側面の格狭間はコンクリートに埋まっている。
刻銘:「文禄二二(四)乙未暦(1595)」 | 刻銘:「辻又左衛門」 |
竿(さお)の刻銘
道明寺(どうみょうじ)天満宮拝殿
二基一対として奉献された石燈籠は、拝殿と本殿を結ぶ渡り廊下の外側に立てられている。
西側の四角型奉献燈籠 | 東側の四角型奉献燈籠 |
二基一対の道明寺天満宮 四角型燈籠
燈籠の設置空間は、建物の壁面に入り込んだ様に凹形になっている。また、奥側 渡り廊下の面は窓になっており、そこから灯籠に点灯出来る。
(※ 最下の東側燈籠の写真は、宮司様からの提供)
*近鉄 南大阪線 「道明寺駅」下車、西方向へ約300m。
(撮影:平成26年10月25日)