春日大社元亨(かすがたいしゃげんこう)石燈籠

 春日大社元亨(かすがたいしゃげんこう)石燈籠(奈良市春日野町160)

  春日大社本殿から若宮神社に通ずる御間道(おあいみち)の西側南端に立っていた四角型石燈籠で御間型石燈籠と呼ばれる

春日大社石灯籠(重要文化財、鎌倉時代後期 元亨三年 1323年、花崗岩、高さ 217Cm)

頂部の宝珠・請花は、当初のもが完備する
御間道西側南端に立っていたが、今は宝物館に移されている 火袋はもと石製で、現在は木製。木製は、御間型石燈籠の特徴

笠は軒口に桧皮葺の一段をつくり、軒反は力強く美しい

中台、走獅子の彫刻

中台は、上端二段、下端は複弁の連弁、側面は二区に分け、一面は向かい合う獅子、三面は同方向の走獅子を半肉彫りする

竿(さお)は、四角柱で一面に「元亨三年(1323)十一月日 宥弘 敬白」の刻銘がある。

石燈籠基礎

基礎は、上端が複弁の反花で、上面の竿請座に小弁を刻む、側面は二区に分け、内に向かい合う孔雀・雄雌の鹿・双竜二面を半肉彫りする

御間道(おあいみち)

春日大社本殿と若宮神社をむすぶ道で、道の左右に桧(ひのき)で出来た火袋が特徴の御間型燈籠が立ち並ぶ

 祓戸神社(はらえどじんじゃ)石燈籠                        石仏と石塔-目次!

春日大社中門・御廊(ちゅうもん・おろう)(重要文化財)

中門は本殿前にある楼門で、御廊(おろう)は中門から左右に約13m延びている。春日大社の代表的な建物

 石燈籠(いしどうろう)

*近鉄・JR奈良駅前から奈良交通バス 春日大社本殿行きに乗車、「春日大社本殿バス停」下車。または、市内循環バス「春日大社表参道バス停」下車、徒歩 約10分。

(撮影:平成21年7月29日、平成21年8月25日)