祓戸神社(はらえどじんじゃ)(奈良県奈良市春日野町)
二の鳥居をくぐった左手にある。罪や穢れ祓う神様で、本社に参拝する前に祓戸神社にて心身を清浄にする
祓戸神社(はらえどじんじゃ)石燈籠(室町時代初期、花崗岩、高さ 180Cm)
笠上の宝珠は当初のものを載せる | ||
六角形の石燈籠は、祓戸神社正面の前に立っている | 火袋は、火口・丸窓・壁を各二面作り、壁には鹿を半肉彫りする |
笠は、蕨手(わらびて)が美しく立ち上がり軒反は緩い。軒裏に一重の薄い垂木型を作る
中台上端は二段、側面は二区に分け内に格狭間をつくり、下端は覆輪付き単弁の蓮弁を彫りだす
竿(さお)は、円柱。上下に各二条、中節に三条の三節をつくる。竿に刻銘は、入っていない。力強さはないが、古い様式を残す燈籠 |
基礎上部は、複弁の反花、側面は六面とも二区に分け内に格狭間をつくる
祓戸神社(はらえどじんじゃ)
罪や穢れ祓う神様で、本社に参拝する前に祓戸神社にて心身を清浄にする
春日大社塔婆石(かすがたいしゃとうばいし)(宝物館 内)
春日大社塔婆石(鎌倉時代後期 正安三年 1301年、花崗岩、高さ 43Cm 上部径 31Cm、中央部径 37Cm、台座は別)
宝物館に柚木石燈籠・元亨石燈籠とともに展示されている。この石造塔婆塔身部は、春日山中の龍王池より掘り出されたものという。
上面に納入穴があり経巻を入れた。刻銘は旱魃(かんばつ)に困り、春日山高山神社で七日間断食を行い雨乞いを祈願したところ、
結願日の七日目に雨が降った。そこで春日社に法華経を一千部奉読してこの石塔を造立寄進した。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
刻銘:「相当此年炎千過法、之間為国土豊饒於、断食七箇日参籠高山、社仍結日降法雨然間、為果宿願於春日社、
壇奉転読法花妙典、一千部成現当二世、悉地仍注結縁衆交、名奉納塔婆内而巳、正安三年辛丑九月日」
春日大社一の鳥居(重要文化財、江戸時代前期、高さ 675Cm 柱間 520Cm)
平安初期の創建と伝えられる。現在の形式はもっとも普遍的な明神形で、柱の側面に桧の厚板16枚を張りたて円柱にしている
*近鉄・JR奈良駅前から奈良交通市内循環バス「春日大社表参道バス停」下車。または春日大社本殿行きに乗車、「春日大社本殿バス停」下車
(撮影:平成21年8月25日)