宝積寺(ほうしゃくじ)(京都府乙訓郡大山崎町大字大山崎字銭原1)
二基一対として奉献された石燈籠では、最も古い例になる
宝積寺石燈籠(南:向かって右側)(桃山時代 天正十二年 1584年、花崗岩、高さ 約206Cm)
宝珠・請花、一石からなり、背が高く近世風 | ||
六角形の石燈籠は、重文の木造三重塔 前、向かって右側に立つ | 火袋、花頭窓風の火口・丸窓・壁を各二面作る |
笠
軒は薄く、蕨手(わらびて)が渦巻状に立ち上がる。軒裏には、一重の薄い垂木型を作る
中 台
側面は無地、下端は単弁の蓮華を彫りだす
竿は円柱で、節はない。正面・背面にわたり、寄進者の名前と桃山時代 中頃 天正十二年(1584)の紀年銘が刻まれている |
刻銘:「奉寄進、宝積寺石燈籠、天正十二年申年(1584)九月二十二日、施主井尻六良左金吾、紀則定、法名徳叟宗陽居士」
基 礎
上端は単弁の反花で、間弁が中央にきて主弁が隅にある。土に埋まっている側面は、六面とも無地
三重塔の前に立つ一対の石燈籠
石燈籠は天正十二年(1584)で、三重塔は慶長九年(1604)の造立。石燈籠の方が古く、本堂前から移されたと推定される
宝積寺三重塔(重要文化財、桃山時代 慶長九年 1604年、本瓦葺、高さ 19.5m)
*JR山崎駅下車、徒歩約15分。
(撮影:平成20年10月30日・平成22年5月21日)