蓮華台院跡 笠塔婆と高鉾神社 石灯籠

 蓮華台院(れんげだいいん)跡 笠塔婆(奈良県吉野郡吉野町平尾)

蓮華台院跡 笠塔婆(南北朝時代初期 延元四年 1339年、花崗岩、高さ 185Cm)

笠上の宝珠を失い、五輪塔の火輪などを載せる 「延元四年己卯八月十五日造立小比丘了海生季五十九」の刻銘

塔身上部、阿弥陀三尊の種子

上に大きくキリーク:阿弥陀如来、向かって左にサク:勢至菩薩、右にサ:観音菩薩の種子を薬研彫りする

*蓮華台院跡 笠塔婆は、前述「菅生寺」の門前に向かって左側のあぜ道を山まで行きそのまま登ると見える。

(撮影:平成20年1月4日)

 高鉾(たかほこ)神社石燈籠(奈良県吉野郡吉野町山口)

  高鉾神社は、吉野山口神社の境内奥にある

高鉾神社石灯籠(室町時代中期 文亀三年 1503年、花崗岩、高さ 173Cm)

火袋、蓮華上に月輪を刻む
山口神社奥の高鉾神社 社殿の前に立つ四角型石灯籠 中台、下端繰型、側面菱文様を二区に刻む。上端は複弁反花

高鉾神社本殿

火袋は二面火口、他の二面は蓮華上に日月輪を刻む 竿に刻銘が入る。「文亀三年癸亥 奉施入次郎四郎 五月十六日」

 吉野山口神社石灯籠(奈良県吉野郡吉野町山口)

吉野山口神社石灯籠二基(江戸時代中期 正徳六年 1716年 徳川吉宗寄進)

山口神社拝殿前の二基の石灯籠は、八代将軍 徳川吉宗の寄進によるもの。参勤交代、道中の安全を祈願して寄進された

 丹生川上(にうかわかみ)神社中社 石燈籠                  石仏と石塔-目次!

 西蓮寺前地蔵石仏(奈良県吉野郡吉野町山口)

西蓮寺前 地蔵石仏(室町時代後期 天文十五年、花崗岩、高さ 100Cm)

蓮華座に立つ右手錫杖、左手宝珠の地蔵菩薩を半肉彫りし、頭円光を線刻する。実照という人の逆修供養のため造立された

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   笠塔婆(かさとうば)                                   石燈籠(いしどうろう)

*山口神社・高鉾神社、西蓮寺前は、近鉄吉野線「大和上市駅」下車、吉野福祉バス乗車「山口バス停」下車 すぐ

(撮影:平成20年1月4日)