観泉寺(かんせんじ)(奈良県生駒市小瀬町582)
寺伝によれば、元禄六年(1693) 僧龍峯により開かれた融通念仏宗の寺院。境内には、石造美術品が数多くある。
観泉寺(かんせんじ)十三仏種子板碑
観泉寺(かんせんじ)十三仏種子板碑(中央)(室町時代後期 天文十七年 1548年、花崗岩、高さ 110Cm 幅 40Cm)
本堂に向かって、左側手前にある。輪郭の中、頂上に一尊、下に三列四段で十二尊を蓮華座上月輪内に種子を刻み十三仏とする |
最下面に「天文十七二年(1548)・・・・・」の刻銘がある
観泉寺(かんせんじ)地蔵石仏(江戸時代後期 弘化二年 1845年、花崗岩、高さ 110Cm 幅 66Cm)
頂部に梵字「ア」を刻んだ舟形光背を負い、蓮華座上に立つ地蔵菩薩を半肉彫りする。衲衣は、地蔵真言と思われる梵字で表現される |
地蔵の両側に「弘化二年(1845)巳六月建、楽山敬書(花押)」、下部に「大融浄源禅定門、浄融妙口禅定門、随応沙順信女、幻応童女、口薫童女」の刻銘を刻む
五輪塔 残欠
形の良い風・空輪と水輪を残し、他の石塔の部分を利用した寄せ集めの塔
観泉寺(かんせんじ)名号碑(江戸時代後期 弘化二年 1845年、花崗岩、高さ 186Cm)
上の地蔵石仏と同じく、楽山(ごうざん)上人が、弘化二年(1845)に造立した名号碑。 |
正面に「南無阿弥陀仏 楽山 (花押)」、向かって右側面に「為三界万霊建」、背面に「弘化二年(1845)五月十五日」の刻銘がある
観泉寺(かんせんじ)線刻地蔵石仏(室町時代後期風、高さ 71Cm 幅 45Cm)
*近鉄 生駒線「南生駒駅」下車、東方向へ 徒歩 約3分。
(撮影:平成23年1月12日)