石福寺(せきふくじ)(奈良県生駒市萩の台1071)
石福寺は、三基の十三仏板碑があり、三基とも桃山時代に講衆により、逆修供養として造立された。
石福寺(せきふくじ)十三仏板碑 (安土桃山時代、天正二年 1574年、高さ 99Cm 幅 52Cm)
頂部山形、最上部に虚空蔵菩薩、その下 四列三段に残り十二仏、計十三仏を半肉彫りし、下部に紀年銘と造立者名を刻む。 |
十三仏は、死者の追善供養のために初七日(不動)、二七日(釈迦)、三七日(文殊)、四七日(普賢)、五七日(地蔵)、六七日(弥勒)、七七日(薬師)
、百ヶ日(観音)、一周忌(勢至)、三回忌(阿弥陀)、七回忌(阿閦)、十三回忌(大日)、三十三回忌(虚空蔵)の十三仏事にわりあてられた仏・菩薩をいう。
板碑 下面
両端に「天正二年(1574)九月四日」の紀年銘、中央に「為時講逆修」、その間に造立者十名の名前が刻まれている
石福寺(せきふくじ)十三仏板碑(安土桃山時代 慶長五年 1600年、高さ 94Cm 幅 41.5Cm)
板碑 上部
頂部に天蓋、その下に虚空蔵菩薩一尊を半肉彫りする
虚空蔵菩薩の下、三列四段に十二仏を半肉彫りし、左右に「逆修人数等拾四人、慶長五年(1600)十月十五日」と刻む |
下方、二段七列に十四名の名が刻まれている
石福寺(せきふくじ)十三仏板碑(安土桃山時代 慶長七年 1602年、高さ 101Cm 上幅 39.5Cm)
板碑 上部
頂部に天蓋、その下に虚空蔵菩薩を半肉彫りする
虚空蔵の下、三列四段に十二仏を半肉彫りし、左右に「慶長七年(1602)逆修講道西道全口口、三月十五日道永道舜三郎五郎」と刻む |
下方に十四名の法名が刻まれている
石福寺本堂横、一列に並んだ六基の板碑
三基の十三仏板碑、二基の六字名号板碑、一基の三界万霊碑が立っている。五基は桃山時代の紀年銘がある
石福寺 (せきふくじ)
*近鉄 生駒線「南生駒駅」下車、南東方向へ 徒歩 約13分。
(撮影:平成23年1月12日)