大庵寺跡(だいあんじあと)石仏(奈良県生駒市高山町)
地元では、馬頭観音と呼ばれているが、三面八臂の不空羂索観音像で作例の少ない珍しい作品。
大庵寺跡 不空羂索観音石仏(江戸時代、花崗岩、高さ 86Cm 像高 56Cm)
舟形光背を負い、大きな蓮華座に坐す三面八臂の不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)を厚肉彫りする |
不空羂索観音 頭部
お顔は三面とも菩薩面(正面以外は忿怒面の場合もある)で、頭部に宝冠をいただいている
左右の手は合掌し、脇手は錫杖・羂索・払子・蓮華を持ち、残る二手は与願印につくられている。 |
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不空羂索観音 坐像
不空羂索観音は、確実に一人残らず衆生を救う観音として、十一面観音と同時期につくられた。
阿弥陀寺(あみだじ)(奈良県生駒市高山町12635)
阿弥陀寺(あみだじ) 五重石塔 (江戸時代前期 寛永十三年 1636年、、花崗岩)
初層軸部、定印の阿弥陀坐像 | 初層屋根、軒裏に垂木型をつくる |
五重石塔の初層軸部には、当山開基信誉上人と刻まれ、他の一面には「寛永十三年(1636)」の紀年銘がある
阿弥陀寺
寛永年間(1624〜44)に信誉上人により開基された
層塔紀年順 | 西教寺(さいきょうじ)十三重石塔(江戸時代前期) | 石造層塔-紀年順-目次 |
*近鉄 富雄駅前から奈良交通バス「庄田行き」バス乗車、大庵寺跡へは「大北バス停」下車 北西方向へ 約100m。阿弥陀寺へは「高山八幡宮バス停」下車、南東方向へ徒歩 約5分。
(撮影:平成22年7月8日)