法楽寺(ほうらくじ)十三重石塔

 法楽寺(ほうらくじ)(奈良県生駒市高山町6601)

 東大寺大仏殿建立に際し、聖武天皇の勅願により、東大寺の西北にあたるこの地に方除けの為、僧 行基が建立した。

法楽寺十三重石塔(南北朝時代 康永四年 1345年、花崗岩、高さ 370Cm)

初層軸部、舟形を彫りくぼめ蓮華座上に顕教四仏を半肉彫りする(釈迦)
石塔は、本堂から北方向に少し離れた庫裏の庭に立っている 初層軸部、舟形を彫りくぼめ蓮華座上に顕教四仏を半肉彫りする(弥勒)

初層 軸部(西面)

初層軸部、舟形を彫りくぼめ蓮華座上に顕教四仏の阿弥陀如来を半肉彫りする。阿弥陀の左右に薄い刻銘がある

刻銘:「大願主・・・」「康永四年(1345)口月十八日」

初層軸部の東面に、ミツバチの巣箱のようなものが置かれていた 東面:舟形を彫りくぼめ蓮華座上に顕教四仏を半肉彫りする(薬師)

初層・二層屋根

屋根の軒反は少なく、両端で反り、軒下に薄い一重の垂木型をつくる

相輪は最下部の伏鉢を欠失し、請花・九輪で、その上に水煙を刻み出す。水煙上の請花・宝珠も欠失する。

基  礎 背 面 (南面)

基礎は、四面とも素面で何も刻まれていない

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法楽寺 本堂 (江戸時代前期 寛文三年 1663年再建)

東大寺公慶の勧進と高山城主鷹山氏の援助により再建されたという

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*近鉄 富雄駅前から奈良交通バス「庄田行き」バス乗車、「高山小学校前バス停」下車 西方向へ 徒歩 約4分。

(撮影:平成22年7月8日)