養父寺(ようぶじ)(兵庫県小野市来住町1099)
養父寺石造層塔(市指定文化財、南北朝時代前期 貞和四年 1348年、花崗岩、高さ 390Cm)
初層軸部北面、四面とも素面で、南面に紀年銘がある | ||
九重石塔は、本堂正面の手前に立っている | 層塔基礎、四面とも素面 |
屋根は、各層屋根の上部に上層の軸部をつくりだす。軒裏の垂木型は刻まれておらず、軒反は両端で反っている
相輪は、九輪の五輪を残し、上部を欠失する。八層と九層目の逓減に違和感があるが、当初より九層の石塔と考えられている |
初層軸部 南面
初層軸部の南面に「貞和二二(四)年(1348)戊子六月七日」の刻銘が読まれている。現状肉眼では、読めない
養父寺(ようぶじ)五輪塔(南北朝時代前期 康永三年 1344年、花崗岩、高さ 約150Cm)
左側の五輪塔、形式から南北朝時代の作品と考えられる | 右側の五輪塔、地輪に康永三年(1344)の紀年銘がある |
両五輪塔とも、水輪が逆に据えられており、逆にすれば 最大径が上部にある肩の張った壺型になる
五輪塔 地輪 (右側)
地輪の正面に、「康永三年(1344)」の紀年銘がある
養父寺(ようぶじ) 本堂
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*JR加古川線「小野町」下車、北西方向へ徒歩 約18分。養父寺の読み方が分からず、寺院に問い合わせて「ようぶじ」と教えて頂いた。
(撮影:平成22年2月8日)