上宮寺(じょうぐうじ)の石造美術(1)

 上宮寺(じょうぐうじ)(奈良県高市郡明日香村大字上居587)

  皇室との関係が深かったと伝えられ、寺伝によれば聖徳太子上宮の地といわれている

  宝篋印塔(境内)

上宮寺(じょうぐうじ)宝篋印塔(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 151Cm)

塔身、二重円光背を彫りくぼめ、蓮座上に顕教四方仏を刻む(釈迦如来)
寺の境内にあり一番先に目に入る。相輪が折損している 塔身、二重円光背を彫りくぼめ、蓮座上に顕教四方仏を刻む(阿弥陀如来)

笠は、下二段、上七段、隅飾は比較的背が低く二弧輪郭付で内は無地

塔身、二重円光背を彫りくぼめ、蓮座上に顕教四方仏を刻む(弥勒)
塔身、二重円光背を彫りくぼめ、蓮座上に顕教四方仏を刻む(薬師如来) 基礎は上端二段、側面は四面とも無地

  上宮寺(じょうぐうじ)石造層塔

上宮寺(じょうぐうじ)石造層塔(鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 213Cm、現在 五層)

初層軸部、舟形を彫りくぼめ蓮座上に顕教四方仏を刻む(薬師如来)
層塔は、現在五層で相輪は欠損している 初層軸部、舟形を彫りくぼめ蓮座上に顕教四方仏を刻む(釈迦如来)

基礎は四面とも無地

 上宮寺(じょうぐうじ)の石造美術(2)                      石仏と石塔-目次!

初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を刻む(阿弥陀如来)
初層軸部、舟形を彫りくぼめ 弥勒に代わって地蔵を半肉彫りする 初層の屋根石は当初のもの。上四層は、別物の可能性があるという
ー、
宝篋印塔紀年順  長岳寺(ちょうがくじ)宝篋印塔(鎌倉時代後期)  宝篋印塔-紀年順-目次
↑ 上、宝篋印塔のリンク                                        ↓ 下、石造層塔のリンク
石造層塔紀年順  玉泉寺(ぎょくせんじ)五重石塔(鎌倉時代中期)  石造層塔-紀年順-目次

*明日香循環バスにて「上居(じょうご)バス停」下車、坂道を北に登る。石舞台から東へ約600m

(撮影:平成20年5月17日)