長岳寺(ちょうがくじ)笠塔婆・宝篋印塔

 長岳寺(ちょうがくじ)(奈良県天理市柳本508)

 長岳寺は、淳和天皇の勅願により、天長元年(824)に弘法大師空海が創建したと伝えられる高野山真言宗の寺院

  長岳寺(ちょうがくじ)笠塔婆

長岳寺笠塔婆(鎌倉時代後期 元亨二年 1322年、花崗岩、高さ 153Cm) 笠塔婆上部に彫られた地蔵菩薩立像

線刻された蓮華座の上に、右手に錫杖、左手に宝珠を持った地蔵菩薩を半肉彫する

地蔵の下に、長方形を彫りしずめ、二体の僧形坐像を美しく薄肉彫りする

僧形坐像の下に「元亨二年(1322)壬戌卯月日、僧行春」と刻まれている。笠石は後補。

  長岳寺(ちょうがくじ) 宝篋印塔

長岳寺(ちょうがくじ)宝篋印塔 (鎌倉時代後期、花崗岩)

塔身、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(薬師如来)
宝篋印塔は、鐘堂の西側に立っている。相輪は、上部を欠失する 塔身、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする

笠は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付で内は無地

塔身、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(阿弥陀如来) 塔身、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(弥勒)

大和様式の複弁反花座を設ける。基礎は、上端二段、側面は四面とも無地

  長岳寺(ちょうがくじ) 五輪板卒塔婆

五輪板卒塔婆(鎌倉時代後期、凝灰岩、高さ 197Cm)、五輪の各輪に、四門の梵字の内、菩提門の梵字を刻む

五輪板卒塔婆は方生池を挟んで本堂の対岸に立っている

  長岳寺(ちょうがくじ)五輪塔                              石仏と石塔-目次!

長岳寺鐘楼門(重要文化財、上層平安時代 下層室町〜桃山時代)

日本最古の鐘楼門といわれ、長岳寺のシンボル

 笠塔婆(かさとうば)

宝篋印塔紀年順  南名寺(なんみょうじ)宝篋印塔(鎌倉時代後期))  宝篋印塔-紀年順-目次

*JR桜井線 「柳本駅」下車、徒歩 約20分。

(撮影:平成18年5月27日、平成21年6月9日)