長岳寺(ちょうがくじ)(奈良県天理市柳本町508)
長岳寺は、淳和天皇の勅願により、天長元年(824)に弘法大師空海が創建したと伝えられる高野山真言宗の寺院
長岳寺(ちょうがくじ)五輪塔
長岳寺(ちょうがくじ)五輪塔 (鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 206Cm)
空・風輪 (一石でつくられ、空輪は宝珠の形をしている) | ||
山門を入り、すぐ右手方向に行くと、五輪塔群の中央に立っている | 火輪 (軒口は厚く、軒反は力強い) |
五輪塔は、一段切石の基壇上に大和形式の複弁反花座を置き、その上に据えられる
水輪 (ほぼ球形で、洗練された形をしている) | 地輪は四面とも無地で、四門の梵字や刻銘はない |
大和形式の複弁反花座は、側面無地で頂部に地輪を載せる方形の請座を設ける
長岳寺(ちょうがくじ)五輪塔群
長岳寺 五輪塔群(鎌倉時代後期〜南北朝時代、花崗岩)
五輪塔(鎌倉時代後期、花崗岩)、切石の基壇上に、大和様式の複弁反花座を置き、その上に据えられた大形五輪塔 |
五輪塔、一段切石の基壇・複弁の反花座・地輪の上に、宝篋印塔の基礎、さらに中型五輪塔の水輪から上を載せる
大型の五輪塔、水輪の頂部に露盤があり、寄せ集めと思われる | 五輪塔、火輪が割れ、興味深い形状を見せている |
上の二基は、大和様式の複弁反花座を持たず、二段の切石基壇上に据えられる
長岳寺山門前 小石仏群
長岳寺 山門
この山門を入ってすぐ右手の方へまっすぐに行くと五輪塔群が立っている
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*JR桜井線 「柳本駅」下車、徒歩 約20分。
(撮影:平成21年6月9日)