十二柱(じゅうにはしら)神社五輪塔

 十二柱(じゅうにはしら)神社(奈良県桜井市出雲650)

  十二柱神社は、神代(かみよ)七神とその後の地神五神を祭神とする神社

十二柱神社五輪塔(市指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 286Cm)

五輪塔、風・空輪(風・空輪とも、四面に諸尊の梵字を刻む)
十二柱神社 拝殿の手前、向かって右側に立っている 五輪塔、火輪(軒は厚く、力強い軒反。四面に諸尊の梵字を刻む)

通常の五輪塔四門の梵字と異なった諸尊の梵字が各輪四面に刻まれている

空輪の梵字:「バン(金剛界大日)」「ア(胎蔵界大日)」「サ(観音)」「一字欠落」風輪の梵字:「カーン(不動)」「ユ(弥勒)」「マン(文殊)」「ボローン(一字金輪)」

火輪の梵字:「バイ(薬師如来)」「バク(釈迦如来)」「キャ(十一面観音)」「カ(地蔵菩薩)」

五輪塔、地輪(写真:広目天の種子「ビー」)

地輪の四面に四天王の種子を刻む:「ヂリ(持国天)」「ビ(増長天)」「ビー(広目天)」「バイ(多門天)」

五輪塔、水輪(金剛界四仏の種子を四面に刻む。写真:「タラーク」)
地輪、四天王の種子「ビ(増長天)」を刻む 現在地より南300mの野見宿祢塚にあったものを明治時代に移転した

水輪、金剛界四仏の種子:「ウーン(阿閦如来)」「タラーク(宝生如来)」「キリーク(阿弥陀如来)」「アク(不空成就)」

移転の際、地輪に一字一石経が発見されたが、そのまま納められている

地福寺(じふくじ)地蔵石仏

  地福寺(じふくじ)(奈良県桜井市出雲)

地 福 寺 石 仏 群

地蔵石仏(南北朝~室町時代初期、花崗岩、高さ 120Cm) 矢田寺型地蔵石仏(江戸前期 明暦三年 1657年、像高 60Cm)

地蔵石仏(右手錫杖、左手宝珠の通常型。顔面が磨耗しているのは、信者が祈願の折、撫でさすった為という)

 高家 春日神社(たいえ かすがじんじゃ)五輪塔残欠               石仏と石塔-目次!

十 二 柱 神 社 

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*十二柱神社は、近鉄大阪線「長谷寺駅」下車、西方向に徒歩 約1500m。地福寺は、十二柱神社より西へ 約80m。

(撮影:平成21年2月5日)