西法寺(さいほうじ)梵字石仏 (三重県津市美杉町太郎生4060)
美杉型の梵字石仏で、阿弥陀種子を主尊とする。紀年銘はないが、様式から鎌倉時代後期の造立と推定されている。
西法寺(さいほうじ)阿弥陀種子自然石塔婆(梵字石仏) (鎌倉時代後期、凝灰岩、高さ 約100Cm)
本堂の手前、境内の西端に立つ。地元産 大洞石の表面下方に三茎蓮、その中央茎上端に蓮座・月輪を線刻し、内に阿弥陀如来の種子を刻む。 |
石塔婆、上部
頭部を損傷する。身部上方は、月輪内に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。
石塔婆、下部
日神不動院の梵字石仏(下、写真)と同形の三茎蓮を刻んでいる。中央茎最上部は蓮座を刻み、月輪を受ける。
日神不動院(ひかわふどういん)梵字石仏(三重県津市美杉町太郎生5139)(参考)
日神不動院 金剛界大日種子自然石塔婆 (市指定文化財、鎌倉時代後期、大洞石:凝灰岩、高さ 1m)
西法寺(さいほうじ)阿弥陀種子自然石塔婆(梵字石仏) 背面
美杉型梵字石仏一覧
指定 | 名 称 | 制 作 年 | 所 在 地 |
鎌倉時代中期 | |||
真福院(しんぷくいん)大日種子自然石塔婆 | 弘長元年(1261年) | 三重県津市美杉町三多気204 | |
小屋谷(こやだに)胎蔵界大日種子自然石塔婆 | 鎌倉時代中期 | 奈良県宇陀郡御杖村神末小屋谷 | |
真福院(しんぷくいん)阿弥陀三尊・地蔵三尊種子自然石塔婆 | 鎌倉時代中期 | 三重県津市美杉町三多気204 | |
真福院(しんぷくいん)胎蔵界大日種子自然石塔婆 | 鎌倉時代中期 | 三重県津市美杉町三多気204 | |
太郎生(たろう)胎蔵界大日種子自然石塔婆 | 鎌倉時代中期 | 三重県津市美杉町太郎生 | |
春日(かすが)大日種子自然石塔婆(梵字石仏) | 鎌倉時代中期 | 奈良県宇陀市大宇陀区春日 | |
鎌倉時代後期 | |||
国津(くにつ)神社 阿弥陀種子自然石塔婆 | 鎌倉時代後期 | 三重県津市美杉町太郎生 | |
真福院(しんぷくいん)金剛界大日種子自然石塔婆 | 鎌倉時代後期 | 三重県津市美杉町三多気204 | |
日神(ひかわ)不動院 阿弥陀三尊種子自然石塔婆 | 鎌倉時代後期 | 三重県津市美杉町太郎生5139 | |
西法寺(さいほうじ)阿弥陀種子自然石塔婆 | 鎌倉時代後期 | 三重県津市美杉町太郎生4060 | |
日神(ひかわ)不動院 金剛界大日種子自然石塔婆. | 鎌倉時代後期 | 三重県津市美杉町太郎生5139 |
西法寺(さいほうじ)本堂 (曹洞宗)
江戸時代初期 寛永元年(1624)、曹洞宗の僧 大安により開かれた。
*近鉄大阪線 名張駅西口から三交バス 敷津行きに乗車、「下登バス停」下車、東側すぐ。
(撮影:平成25年9月27日)