みろくの辻 線刻弥勒磨崖仏

 みろくの辻 線刻弥勒磨崖仏(京都府木津川市加茂町岩船三大)

  伊派石大工の伊(猪)末行(いのすえゆき)の作品で、文永十一年(1274)の紀年銘がある。

みろくの辻 弥勒磨崖仏(府指定文化財、鎌倉時代中期 文永十一年 1274年、花崗岩、像高 207Cm)

笠置寺の本尊「弥勒磨崖仏」を写しとったものといわれている線刻の磨崖仏で、刻まれた銘により作者は伊派石大工 伊末行(いのすえゆき)。

磨崖仏 下部

蓮華座は、足の乗る部分と後方のみを刻み、他は省略する

如来立像の右手は垂れて衆生利益の慈悲を意味する与願印、左手は挙げて衆生からおそれを取り除く施無畏印で、線刻により表現される。

像の左右に各一行の刻銘があり、法華経化城喩品の偈(げ)と「文永十一年(1274)甲戊二月五日 為慈父上生 永清造之 大工末行の銘を刻む

法華経化城喩品の偈(げ):「願以此功徳(がんにしくどく) 普及於一切(ふぎゅうおいっさい) 我等与衆生(がとうよしゅじょう) 皆共成仏道(かいぐじょうぶつどう

[ 願わくばこの功徳をもって、あまねく一切に及ぼし、我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜん ]

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みろくの辻線刻弥勒磨崖仏

亡き父が、弥勒浄土に上生(じょうしょう)することを願って、子の永清という人が造立した

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*JR加茂駅から<加茂山の家行き>バス乗車、「岩船寺」下車 徒歩。またはJR・近鉄奈良駅より、奈良交通バスにて、「岩船寺口」下車 徒歩。

(撮影:平成20年10月4日、平成23年1月14日)