笠置寺(かさぎでら)の石造美術

 笠置寺(かさぎでら)(京都府相楽郡笠置町笠置山29)

  笠置寺は、白鳳十二年(685)天武天皇の建立と伝える。元修験道の道場。元弘元年(1331)後醍醐天皇の行宮(あんぐう)となり、六波羅の大軍に攻められ炎上した

笠置寺(かさぎでら)弥勒如来磨崖仏(奈良時代後期、高さ15.6m、幅15m)

線彫りにより刻まれていたが、数度の火災により光背のみになった 弥勒磨崖仏の前にあった宝篋印塔

  笠置寺(かさぎでら)十三重石塔

笠置寺(かさぎでら)十三重石塔(重要文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 470Cm)

初層軸部、二重円光式に彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(東面:薬師)
「元弘の乱」の戦死者を供養する塔と伝えられている 初層軸部、二重円光式に彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(北面:弥勒)

初層軸部、二重円光式に彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(西面:阿弥陀)
初層軸部、二重円光式に彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(南面:釈迦) 相輪は、請花・宝珠を失っているが水煙まで残っている

  笠置寺虚空蔵石線刻磨崖仏

笠置寺虚空蔵石線刻磨崖仏(史跡、平安時代後期、花崗岩、高さ 約900Cm)

岩面を二重光背型に彫り下げ、蓮華上に尊像を線刻で刻む。頭上に宝冠を頂き、胸に瓔珞を飾り、結跏趺坐の形をとる。弥勒菩薩とも言われている

 笠置寺(かさぎでら)解脱上人五輪塔                             石仏と石塔!

十三重石塔の横に祀られていた五輪塔 町石 (旧参道を歩くと町石がある)

 石  仏-紀年順-目次

層塔紀年順  国津神社(くにつじんじゃ)十三重石塔(鎌倉時代後期)  石造層塔-紀年順-目次

*JR関西線「笠置駅」下車 2.5km、山道を登るため 徒歩 約60分

(撮影:平成19年11月11日追加)