国津神社(くにつじんじゃ)十三重石塔

 国津神社(くにつじんじゃ)(三重県津市美杉町太郎生)

  十三重石塔は、太郎生日神不動前の山王権現社にあったものを、明治四十年の山王社合祀の際、現在地に移された。

国津神社(くにつじんじゃ)十三重石塔(重要文化財、鎌倉時代後期、凝灰岩、高さ 330Cm)

初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(正面:阿弥陀如来)
十三重石塔は、拝殿に向かって右横に立っている 初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(南面:弥勒)

屋根は軒が厚く、力強い軒反(のきぞり)をしめす。軒裏に一段の垂木型を刻出する

初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(背面:薬師如来)
初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(北面:釈迦) 石塔は、鎌倉時代後期の特徴をよく表す。相輪が後補のもの

境内に咲いていた紫陽花(あじさい)

十三重目屋根、軒下に一重の垂木型、頂部に露盤が見られる
石材は、地元産出の大洞石(おおぼらいし)と呼ばれる凝灰岩を使用 基礎は、四面とも無地で刻銘はない

十三重石塔と大欅(けやき)のある境内

基礎の横に、当初の相輪と思われる残欠が置かれている 後補の相輪は、上部が水煙・竜車・宝珠の層塔型

国津神社の欅(けやき)(県指定天然記念物、樹齢800年以上)

地表の根回り 19.6m、樹高 30m、胸高周囲 7m、枝張り 東西 約25m、南北 約16mの大けやき

 国津(くにつ)神社 阿弥陀種子自然石塔婆                   石仏と石塔-目次!

国 津 神 社 (くにつじんじゃ)

石造層塔紀年順  五社神社(ごしゃじんじゃ)十三重石塔(鎌倉時代後期)  石造層塔-紀年順-目次

*近鉄大阪線 名張駅西口から三交バス 敷津または奥津駅前行きに乗車47分、「瑞穂バス停」下車すぐ。いちばん下の写真は瑞穂バス停付近から撮った写真。

(撮影:平成21年6月25日)