東小墓地(ひがしおぼち)の石塔と石仏

 東小(ひがしお)墓地(京都府木津川市加茂町東小)

 東小墓地(ひがしおぼち)五輪塔

  五輪塔は、西小(にしお)墓地にある二基と同類で、東小(ひがしお)墓地の総供養塔

東小墓地(ひがしおぼち)五輪塔 (重要美術品、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 280Cm)

風・空輪、一石からなり空輪は宝珠の形
東小墓地の入口、石段を登った左手に安置されている 水輪、やや肩の張った壺型

火 輪

軒は厚く、軒反(のきぞり)は強い

地輪、安定した方形で四面とも無地 地輪の下に大和式の複弁反花座を置く

 東小墓地(ひがしおぼち)六字名号板碑          板碑(いたび)

東小墓地(ひがしおぼち)六字名号板碑(室町時代中期 明応六年 1497年、花崗岩、高さ 188.5Cm)

頂部山形、山形の中央に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。身部の上部に大きく南無阿弥陀仏の名号を刻み、下部に結縁者七名と

「明応六年(1497)二月十五日、念仏結縁衆中長賢房」を刻む

 東小墓地(ひがしおぼち)地蔵石仏

東小墓地(ひがしおぼち)地蔵石仏(江戸時代前期 元和三年 1617年、花崗岩、高さ 107Cm)

蓮華座上に立ち、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ通有の地蔵菩薩で、紀年銘と「為奉善定門」を刻む

東小墓地(ひがしおぼち)五輪塔板碑 東小墓地(ひがしおぼち)宝塔板碑

 大門(だいもん)石仏群                               石仏と石塔-目次!

 あたご灯籠

あたご灯籠(江戸時代)

ここ、当尾(とうの)では、あたご灯籠よりおけら火を採って雑煮を炊く風習があったという

 石  仏-紀年順-目次

五輪塔紀年順  岩船寺(がんせんじ)五輪塔(鎌倉時代後期)  五輪塔-紀年順-目次

*JR・近鉄奈良駅より、奈良交通バスにて「浄瑠璃寺前」下車、徒歩。首切地蔵から、さらに北に歩くと突き当りに東小墓地がある。

(撮影:平成19年5月27日、平成22年9月7日)