六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)石造宝塔

 六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)〈京都市東山区轆轤(ろくろ)町81-1〉

   念仏僧 空也上人によって開かれた西光寺を起源とする真言宗智山派の寺院で、西国三十三カ所 第十七番札所

六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)石造宝塔(鎌倉時代中期、花崗岩)

相輪は欠失し、宝珠を載せている
石塔は、境内の本堂の南側に立ち、阿古屋塚と呼ばれている 塔身首部は、やや長く無地、上部で すぼまっている

笠は軒口がやや厚く軒反は緩やかで、頂部に低い露盤をつくる。軒下の垂木型は刻まれていない

塔身軸部は無地で、何も刻まれていない。台石には、古墳の石蓋を利用している。雰囲気のある鎌倉時代中期の石造宝塔

阿古屋塚 (石造宝塔)

この石塔は、「壇ノ浦兜軍記」にでてくる平家の残党、悪七兵衛景清の想い人で五条坂の遊女 「阿古屋」の塚という伝承がある

 六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)阿弥陀石仏

六波羅蜜寺(ろくはらみつじ) 阿弥陀石仏 (鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 208Cm)

頭部に螺髪を刻み、お顔は端正に刻まれる定印の阿弥陀石仏で、丸彫りの石仏としては、屈指の古さを誇る。

阿弥陀石仏 下部

膝上で定印を結ぶ

 慈芳院(じほういん)薬師石仏                          石仏と石塔-目次!

六波羅蜜寺 本堂(重要文化財、南北朝時代 貞治二年 1363年再建、桁行七間 梁間五間、単層寄棟造、本瓦葺

本尊は、十一面観音立像(国宝、平安時代後期)。口から念仏になぞらえた六体の化仏が出ている空也上人像が有名

 石  仏-紀年順-目次

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*京阪電車「五条駅」下車、北東方向へ徒歩 約7分。阪急電車「河原町駅」下車、南東方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成22年6月24日)