広沢池(ひろさわのいけ)十一面千手観音石仏

 広沢池(ひろさわのいけ)(京都市右京区嵯峨広沢町)

  宇多天皇の孫にあたる僧 寛朝(かんちょう)が創建した遍照寺(へんしょうじ)が広沢池西側一帯にあった。

広沢池十一面千手観音石仏(江戸時代前期 寛永十八年 1641年、安山岩、高さ 160Cm)

千手脇手を持ち、頭上に十一面の化仏を表す丸彫りの石仏で、広沢池西畔の観音島に立っている

観音島は、遍照寺の観音堂にちなんで名付けられた

十一面観音 頭部

お顔が、幼い子供の様に邪気がなく美しい。化仏もきちんと彫ってある。

背面に「願主本国伊勢生武州江戸住樋口平太夫家次(花押)、寛永十八年月日造立之 作但称(花押)」の刻銘がある

願主が樋口平太夫で作者が但称は、御室五智山蓮華寺の五智如来と同じになり、しかも同じ寛永十八年(1641)

の造立銘であることから、もと鳴滝の五智山にあった石仏群の一体が当地に移されたことが分かる。・・・・・・・・・・

十一面観音 化仏の部分

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広沢池(ひろさわのいけ)

古来から観月の名所として知られ、毎年、冬季は「池干し」により手入れがなされている

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*京都市バス「広沢池・佛大広沢校前バス停」下車、北方向へ 約150m。

(撮影:平成21年12月22日)