五智山蓮華寺(ごちさんれんげじ)(京都市右京区御室大内20)
石仏群は江戸時代前期のすぐれた作品で、前列 五体・後列 十一体、計十六体の石仏が安置されている
五智如来石仏群(江戸時代前期 寛永十八年 1641年、安山岩、高さ 270Cm)
前列、中央の胎蔵界大日如来を中心とした五智如来が安置されている
釈迦如来(向かって左端の石仏) | 阿弥陀如来(向かって左から二体目の石仏) |
石仏は江戸品川、如来寺の但称上人の作で、昭和三年に鳴滝音戸山から現在地に移転された
胎蔵界大日如来(中央の石仏)
移転の際、大日像の下から五枚の銅板が発見され造立の趣旨が刻まれている。刻銘によれば、願主が西国三十三ヶ所、
坂東三十三ヶ所、秩父八十八ヶ所の巡礼、諸国六十六部の信仰作善の総決算の意趣を持って造立した・・・・・・・・・・・・・・
宝生如来(向かって右から二体目の石仏) | 薬師如来(向かって右端の石仏) |
五智如来五体は、花崗岩製 八角形の反花座の上に、三段鱗葺蓮華座を設け、丸彫り坐像を安置している
後列、十一体の石仏群
僧形像(向かって左端) | 僧形像(向かって左から二体目) | 僧形像(向かって左から三体目) |
五智山石仏群は、江戸日本橋に住んでいた樋口平太夫家次が願主となり寛永十八年(1641年)に造立された
僧形像(向かって左から四体目) | 僧形像(向かって左から五体目) | 地蔵菩薩立像(中央の石仏) |
中央に蓮華座の上に立つ、右手錫杖、左手宝珠の地蔵菩薩立像が配されている。光背上部に地蔵の種子「カ」が大きく刻まれている
僧形像(向かって右から四体目) | 観音菩薩坐像(向かって右から三体目の石仏) |
観音菩薩は、蓮華座に坐し、頭部に宝冠をつけ、右手を与願印、左手は蓮花を持つ。光背には阿弥陀の化仏が配されている
僧形像(向かって右から三体目) | 地蔵菩薩立像(向かって右から二体目) | 僧形像(向かって右端) |
五智如来 石仏群
*京福電車 北野線「妙心寺駅」下車 北西方向へ徒歩7分。仁和寺東側駐車場の北側にある寺院
(撮影:平成20年10月30日)