油掛地蔵（あぶらかけじぞう）（京都市右京区嵯峨天龍寺油掛町30-1）

　 鎌倉時代後期 延慶三年（1310）の銘がある貴重な石仏で、今も尚 油掛地蔵と呼ばれ信仰を集めている

油掛地蔵堂 阿弥陀石仏（鎌倉時代後期 延慶三年 1310年、花崗岩、高さ 170Cm）

蓮華座の上に坐し 定印を結ぶ阿弥陀如来を厚肉彫りする。身光の両外側に「延慶三庚戌十二月八日、願主平重行」の刻銘がある

この石仏は、地蔵ではなく阿弥陀石仏で、油を掛け所願成就を祈る風習は江戸時代に入ってからと考えられている

阿弥陀像 頭部の両側に勢至(向かって左）と観音の種子「サク（勢至）」・「サ（観音）」を刻み阿弥陀三尊とする

　覚勝院（かくしょういん）墓地宝篋印塔　　　　　　　　　　　　　　　　　　石仏と石塔-目次！

地蔵堂は、ビルの一階に作られている

　石　　仏-紀年順-目次

＊JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」下車 東へ徒歩5分

（撮影：平成20年10月30日）