宝篋山(宝鏡山)(ほうきょうさん)宝篋印塔(茨城県つくば市小田字向山5204)
宝篋山の山頂(標高461m)に安置されている。関東形式成立前の宝篋印塔として、また関東最古の大型宝篋印塔として重要な位置を占める
宝篋山(宝鏡山)(ほうきょうさん)宝篋印塔(県指定文化財、鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 251Cm)
塔身、二重円光形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(正面:阿弥陀) | ||
石塔は、標高461mの宝篋山(宝鏡山)山頂に立っている。 | 輪郭を巻いた塔身に、二重円光形を彫りくぼめ顕教四仏を刻む(弥勒) |
笠の段型は、下三段で別石、上七段、七段目は二区輪郭付の露盤、隅飾は二弧無地で直立する
塔身、二重円光形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(背面:薬師) | ||
塔身、輪郭を巻き、二重円光形を彫りくぼめ内に顕教四仏を刻む(釈迦) | 山裾に忍性の極楽寺があった。この石塔も奈良西大寺系の石工の作品 |
奈良観音院宝篋印塔(弘長三年 1263年)や大蔵派の最初の宝篋印塔である額安寺宝篋印塔(文応元年 1260年)と良く似ている。(両塔とも鎌倉時代中期の造立)
基 礎
基礎上端に別石で複弁反花座を置き、側面は四面とも二区に分け内は無地
相輪は、下から伏鉢・請花・九輪で、その上の請花・宝珠は折れ、切石の基壇上に置かれている |
宝篋山 極楽寺ハイキングコースの道路(左端)と小滝
塔身、向かって右面の釈迦如来 | 塔身、背面の薬師如来 |
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*JR土浦駅前から関東鉄道バス 筑波山口行きに乗車、「小田十字路バス停」下車 、宝篋山ハイキングコース 宝篋山頂上(標高 461m)に立っている。この日は小雨模様で、頂上はガスで曇ってコンディションが悪く、山の登下山も足元が悪く難儀した。
(撮影:平成22年4月5日)