般若寺(はんにゃじ)(茨城県土浦市宍塚1461)
寺伝によれば、平安時代中期に平将門の次女安寿姫により尼寺として創建された。鎌倉時代中期、忍性が三村山清冷院極楽寺に来住した時、律宗寺院として栄えた
般若寺(はんにゃじ)結界石 (県指定文化財、鎌倉時代中期、雲母片岩、高さ 75Cm 幅 51Cm)
表面に「大界外相(たいかいげそう)」と大書されている。清浄な寺院内の大界と外相を分ける標石で、本来寺院の外周に立てられた |
もう一基ある結界石の裏面に「建長五年(1253)癸丑七月二十九日」の紀年銘が入っている (紀年銘のある結界石は、境内に置かれていない)
般若寺(はんにゃじ)六地蔵石幢
般若寺(はんにゃじ)六地蔵石幢(市指定文化財、室町時代、花崗岩)
上から宝珠・請花・笠・龕部(がんぶ)・中台・竿・基礎で、龕部に六地蔵が刻まれている。中台の上端に、関東式三段の請座を設ける。 |
結界碑の対面に置かれている、中世の五輪塔
お目当ての単弁反花座上に置かれた、県指定文化財の五輪塔(鎌倉時代中期)は、見当たらなかった。
(尚、上総市の比毛様よりメールを頂き、県文の五輪塔は境内から50mほど北にある歴代住職の墓地にあることがわかった)
鐘楼の前に置かれている三基の五輪塔
般若寺 境内
鐘楼の鐘は、国指定の重要文化財で、建治元年(1275)僧 源海の勧進により鋳造された在銘の古鐘
般若寺五輪塔(県指定文化財、鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 188Cm)(写真提供:比毛 様)
単弁の反花座上に、五輪塔を据える。水輪が境内の五輪塔同様下ぶくれで安定感がある。
般 若 寺
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*JR土浦駅前から関東鉄道バスつくばセンター行きに乗車、「宍塚バス停」下車 北方向へ徒歩 約5分。
(撮影:平成22年4月5日)