浄橋寺(じょうきょうじ)(兵庫県西宮市生瀬町2-20-24)
鎌倉時代、証空上人が、この地の山賊に仏道を教え、武庫川に橋をかけ、橋の通行料により山賊の生活を正した。その橋を「浄橋」と名付け同時に寺院を建立したという。
浄橋寺(じょうきょうじ)五輪塔(市指定文化財、南北朝時代前期、花崗岩、高さ 140.6Cm)
空・風輪、他の輪と比較してバランス的にやや大きいが、両輪とも整った形 | ||
五輪塔は、鐘堂の西側に高い基壇を設け、北面して立っている | 水輪、上下がやや扁平な球形 |
火輪、軒口厚く、先端を垂直に切る。軒反(のきぞり)はやや弱い
形式が同じ兵庫県内の石峯寺五輪塔(暦応四年 1341年)、西福寺五輪塔(貞和二年 1346年)に通じ、同時代(南北朝時代前期)の造立と推定されている
地輪 正面
地輪 正面、舟形を彫りくぼめ、線刻の蓮華座に坐す地蔵菩薩を薄肉彫りする
地輪正面の地蔵菩薩坐像は、右手に錫杖を持ち、左手に宝珠を持つ通常型。 |
鐘堂の西側に並んだ石塔
写真中央が本五輪塔。後は、生瀬小学校の校舎
浄橋寺(じょうきょうじ)五輪塔 (二基) 石仏と石塔-目次!
浄橋寺 本堂
本尊は丈六の阿弥陀三尊像(重要文化財、鎌倉時代前期)
五輪塔紀年順 | 森屋墓地(もりやぼち)五輪塔(身方塚)(南北朝時代前期) | 五輪塔-紀年順-目次 |
*JR福知山線「生瀬駅」下車、東南東方向へ徒歩 約8分。
(撮影:平成22年8月3日)