延光院(えんこういん)(滋賀県近江八幡市島町643)
延光院石造宝塔(市指定文化財、鎌倉時代後期 徳治二年 1307年、花崗岩、高さ 約180Cm)
笠は頂部に露盤、四隅に三筋の降棟、軒下に二段の段形を刻出する | ||
宝塔は、門を入った左側、本堂前に立っている | 塔身上部は、円板部の上に、首部のみを作り出す |
塔身軸部は、四面に扉型を刻みだす
宝塔は、相輪を含め完存する。相輪は、下から伏鉢・請花・九輪・請花・宝珠。上下の請花が見事に開花する蓮弁のふくらみを表現している |
基礎側面(向かって左側面)
基礎は壇上積式で、側面は正面を除く三面が格狭間内に宝瓶開蓮華を刻んでいる
基礎正面、磨耗がきつく見えにくいが宝瓶三茎蓮文様 | ||
基礎背面、開蓮華の文様 | 宝塔は、「徳治二年(1307)丁未十二月」の紀年名がある |
延光院阿弥陀石仏(南北朝時代、花崗岩、高さ 110Cm)
花崗岩に舟形の光背を作り、定印を結ぶ像高81Cmの阿弥陀座像を半肉彫りする。かなり磨耗しているが存在感がある
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*JR近江八幡駅前から近江鉄道バス 長命寺行きに乗車「渡合バス停」下車、北方向へ 1Km弱。
(撮影:平成21年3月15日)