妙感寺(みょうかんじ)地蔵磨崖仏・開山五輪塔

 妙感寺(みょうかんじ)(滋賀県湖南市三雲1758)

   萬里小路(までのこうじ)藤房(藤原 藤房)が出家し創建したと伝える臨済宗妙心寺派の寺院

妙感寺(みょうかんじ)地蔵磨崖仏(町指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、像高 173Cm)

大きな花崗岩の中央を彫りしずめ、像高 173Cmの地蔵立像を刻出する。両脇に小さい像が各一体彫られているが、尊名は不明

地蔵菩薩 頭部

お顔にも品格がある

地蔵の向かって左側の彫像 地蔵の向かって右側の彫像

両脇には、小さな像が同じ石面に二体浮彫になっている。地蔵経にいう掌善、掌悪の二童子であろうか、この形式を近江形式という(現地説明板)

蓮華座の蓮弁も、しっかりと彫られている

地蔵は、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ通常の地蔵で、通称 「山の地蔵」と呼ばれ親しまれている。衣文もしっかりと彫られ、品格のある作品

  妙感寺(みょうかんじ)開山五輪塔

妙感寺五輪塔(南北朝時代、花崗岩、高さ 126Cm)

観音堂の右手、土を盛り上げた上に、形のいい五輪塔が立つ。萬里小路(までのこうじ)藤房卿の墓所。京都市の岩倉に遺髪塔がある。

萬里小路(までのこうじ)藤房卿 墓所

本尊 木造十一面千手観音坐像(町指定文化財、南北朝時代、寄木造、像高 164Cm)

妙感寺の本尊で、観音堂に安置されている

 勢田寺(せいでんじ)宝篋印塔                             石仏と石塔-目次!

妙感寺方丈(開山堂)と微妙大師萬里小路藤房卿墓所の石碑

方丈(開山堂)は、寛文元年(1661)に東福門院水口御殿の一部を移築したもの

 石  仏-紀年順-目次

五輪塔紀年順  称名寺(しょうみょうじ)五輪塔(二基)(南北朝時代)  五輪塔-紀年順-目次

*JR草津線「三雲駅」下車 徒歩 約30分。または、三雲駅前から甲賀市コミュニティバス ふれあい号 甲西南線「妙感寺バス停」下車、徒歩2分。

(撮影:平成21年3月5日)