岩倉(いわくら)宝篋印塔

 岩倉(いわくら)宝篋印塔(京都市左京区岩倉上蔵町)

岩倉 宝篋印塔(藤原藤房遺髪塔)(南北朝時代、花崗岩)

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生如来)
石塔は、岩座(いわくら)神社 鳥居の東側に立っている 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀如来)

笠の段形は、下二段、上六段、隅飾りは三弧輪郭付で内は無地

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来) 惜しいことに宝篋印塔は、相輪を欠失している

基礎上端は複弁の反花、側面は背面が無地で、他の三面は輪郭を巻き内に格狭間を作る

宝篋印塔の規模の割りには、大きな三弧の隅飾がつく 南北朝時代の様式を示す遺品

宝篋印塔の横には、「万里小路(までのこうじ)中納言藤房卿髪塔」の石標が建っている

藤房は、後醍醐天皇に仕えた公卿で建武の中興後、天皇の施政をしばしば諌めたが聞き入られず出家した。滋賀県湖南市の妙感寺に墓所がある。

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*JR京都駅または阪急 四条河原町駅より京都バス「岩倉実相院」行き乗車、終点下車 北へ徒歩 約100m

(撮影:平成21年1月14日)