岩倉(いわくら)三面石仏・目なし地蔵

 岩倉(いわくら)三面石仏(京都市左京区岩倉上蔵町)

  岩座(いわくら)神社 石鳥居のすぐ東側小堂に祀られている。東隣には岩倉宝篋印塔がある

岩倉三面石仏(鎌倉時代、花崗岩、高さ 190Cm 幅 165Cm、正面の阿弥陀座像は像高152Cm

光背、向かって左側面には地蔵立像(像高84Cm)を配する 右側面には十一面観音立像(像高 103Cm)が半肉彫りされる

六道を救済する地蔵、あらゆる方向に顔を向け救済する十一面観音、極楽浄土に往生を願う阿弥陀如来。まさに三面石仏は、有難い救済仏となっている

阿弥陀如来頭部
正面の阿弥陀如来座像舟形光背を彫りくぼめ厚肉彫りする 手は定印を結ぶ

三面石仏は覆屋の中に祀られている

    *岩倉三面石仏へは、JR京都駅または阪急四条河原町駅より京都バス「岩倉実相院行き」に上車、終点下車 北へ徒歩 約100m

  目無(めなし)地蔵(延命地蔵)(京都市左京区岩倉上蔵町)

   実相院の東、岩倉川にかかる目なし橋のたもとの小堂に祀られている。石仏は、阿弥陀如来を中心とする一石三尊石仏

目無(めなし)地蔵(延命地蔵)(鎌倉時代、花崗岩、高さ 122Cm)

前面に阿弥陀を厚肉彫りした三尊石仏。右に如来像を、左に錫杖を持たない古式地蔵を刻む。顔面の風化から目無地蔵と呼ばれる

延命地蔵尊

目なし(延命)地蔵の横には鎌倉後期〜室町時代の石仏が並ぶ 目なし地蔵の頭上に掲げられている御詠歌

岩座(いわくら)神社

向かって左側(東社)が十二所明神本殿、右側(西社)が八所明神本殿、どちらも市指定文化財・江戸時代中期 明和三年(1766)の造立、一間社流造

 修学院離宮(しゅうがくいんりきゅう)の灯篭                   石仏と石塔-目次!

実  相  院

寛喜元年(1229)に静基僧正により開かれた もと天台宗寺門派の門跡寺院

 石  仏-紀年順-目次

*JR京都駅または阪急 四条河原町駅より京都バス 「岩倉実相院行き」上車 東、終点下車 徒歩

(撮影:平成21年1月14日)