勢田寺(せいでんじ)宝篋印塔

 勢田寺(せいでんじ)(滋賀県甲賀市甲南町杉谷2031)

  勢田寺宝篋印塔 南塔 (正和五年 銘)

勢田寺宝篋印塔 南塔(市指定文化財、鎌倉時代後期 正和五年 1316年、花崗岩、高さ 約168Cm)

塔身、月輪を薄く彫り、内に金剛界四仏の種子を刻む(タラーク:宝生如来)
石塔は、門を入ってすぐ左手側に立っている。相輪の上半部を欠く 塔身、月輪を薄く彫り、内に金剛界四仏の種子を刻む(キリーク:阿弥陀)

笠の段形は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付で内は無地、やや外傾する

塔身、月輪を薄く彫り下げ、内に金剛界四仏の種子を刻む(アク:不空成就)
塔身、月輪を薄く彫り、内に金剛界四仏の種子を刻む(ウーン:阿閦如来) 基礎側面、正面を除いた三面は、格狭間内に開蓮華を彫り出す

基礎は壇上積式で上端は二段。正面の側面は、格狭間のみを作る。両側の束に刻銘がある。台座は、複弁の反花座

刻銘:「正和五年(1316)丙辰六月十一日結集造立之」

  勢田寺宝篋印塔 北塔

勢田寺宝篋印塔 北塔(市指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、笠上までの高さ 約140Cm)

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀如来)
宝篋印塔は、本堂前の向かって左側に立っている 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就)

笠の段形は、下二段、上六段の普通形、隅飾は二弧輪郭付で内は無地

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生如来) 相輪は欠失し、他の石造物の宝珠・請花で代用されている

基礎は、上端二段、側面は四面とも無地。美しい複弁の反花座上に立つ

勢田寺(せいでんじ)本堂

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  新宮(しんぐう)神社表門

新宮神社表門(重要文化財、室町時代中期 文明十七年 1485年、三間一戸八脚門、入母屋造、茅葺

JR甲南駅から勢田寺に行く途中にある。一階部分は、中世の楼門形式を完全に残した門

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*JR草津線、甲南駅前より甲賀コミュニティバス(ハローバス)乗車、「勢田寺バス停」下車すぐ。徒歩なら南西方向へ 約25分。

(撮影:平成21年3月5日)