川尻(かわしり)中の谷多尊石仏(大阪府豊能郡豊能町川尻小字中の谷)
川尻(かわしり)中の谷多尊石仏 上段、来迎阿弥陀三尊
向かって左から勢至、阿弥陀、観音。西方浄土より阿弥陀が両脇侍を従え、往生する人を迎えに来る来迎三尊形式
川尻(かわしり)中の谷多尊石仏(安土桃山時代 天正元年 1573年、石英閃緑岩、高さ 約120Cm) |
阿弥陀の左右に「為□□天正元年(1573)」「八月十五日」の刻銘がある
下段三段に十六体の坐像が刻まれている
上段中尊、来迎印を結ぶ阿弥陀と阿弥陀の方を向く勢至菩薩(左) | 蓮台を手に身体を右に向けている観音菩薩(阿弥陀の右側に位置する) |
下段、中段中央の坐像(手に錫杖がみられる)
川尻(かわしり)中の谷 光明真言(こうみょうしんごん)板碑(江戸時代前期 寛文十二年 1672年 石英閃緑岩) |
光明真言陀羅尼(だらに)を梵字で記している
板碑、正面上部の円形・円内の真言
円形に左下から右回りに「オン・ア・ボ・ギャ・ベイ・ロ・シャ・ナ・マ・カ・ボ・ダラ・マ・ニ・ハン・ドマ・ジンバ・ラ・ハラ・バ・リタ・ヤ・ウーン」と梵字で刻む
円内に大きく胎蔵界大日如来の真言「ア・ビ・ラ・ウーン・ケン」が梵字で刻まれている
豊能町の石造美術(2) 北の谷 多尊石仏 石仏と石塔-目次!
多尊石仏と光明真言板碑
*阪急宝塚線 池田駅西のりば より余野方面行きバス乗車「川尻バス停」下車 徒歩
(撮影:平成19年11月3日)