正俊寺(しょうしゅんじ)十三重石塔

 正俊寺(しょうしゅんじ)十三重石塔(大阪府枚方市長尾宮前2-2-1)

  初代大坂町奉行を務めた久貝(くがい)因幡守正俊(まさとし)の菩提を弔うため、息男の正世(まさよ)が建立した寺院

正俊寺十三重石塔(府指定文化財、鎌倉時代後期 嘉暦二年 1327年、花崗岩、高さ 430Cm)

初層軸部、四方仏の種子を薬研彫りする(バク:釈迦如来)
十三重石塔は、本堂の手前 左側に立っている 初層軸部、四方仏の種子を薬研彫りする(バイ:薬師如来 ?)

初層塔身には四方仏の種子が刻まれている。通常の金剛界、胎蔵界四仏のものではなく、美作峠 暦応五年(1342)宝篋印塔のタイプだと思う

屋根の軒反(のきぞり)は力強い鎌倉時代後期の様式。軒下に一重の垂木型をを作り出す

初層軸部、四方仏の種子(サ:観音菩薩)を薬研彫りする
初層軸部、四方仏の種子(キリーク:阿弥陀)を薬研彫りする 鎌倉時代後期の堂々たる十三重石塔

初層軸部、四方仏の種子「サ(観音菩薩)」の向かって右側に「嘉暦二年(1327)三月六日」「良・・・・・・」の刻銘がある

基礎は、低い方形の切石

相輪は、下から伏鉢、請花、九輪は八輪まで残り、その上の請花、宝珠を失っている

正俊寺 本堂

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正  俊  寺

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* JR学研都市線「長尾駅」下車 徒歩5分

(撮影:平成20年10月2日)