交野市(かたのし)石仏の道

 交野市(かたのし)石仏の道(大阪府交野市神宮寺・倉治)

  神宮寺の集落から交野山に至る道は、多くの石仏が道沿いに祀られ「石仏の道」と呼ばれている

  弥勒坐像石仏(鎌倉時代初期)

弥勒坐像石仏(市指定文化財、鎌倉時代初期、花崗岩、岩の高さ 180Cm 像高 88Cm)

石仏の道で最初に出会う石仏で、頂上山形の自然石に右手施無畏、左手蝕地印の弥勒如来像が刻まれている

  二尊石仏

二尊石仏(市指定文化財、花崗岩、石仏全高 40Cm、阿弥陀仏 高さ 11.4Cm 比丘形 高さ 12Cm)

向かって左が定印を結ぶ阿弥陀如来像で右が合掌する比丘像

  阿弥陀如来石仏(室町時代)

阿弥陀如来石仏(市指定文化財、室町時代 16世紀、花崗岩、全高 97.5Cm 像高 76Cm)

石仏の立つ場所は、開元寺の墓地であった可能性があり、供養のためたてられたと考えられている

  阿弥陀三尊磨崖仏(室町時代中期)

阿弥陀三尊磨崖仏(市指定文化財、室町時代中期 文明十一年 1479年、花崗岩、中尊高29Cm)

高さ340Cmの岩肌に、阿弥陀如来の種子「キリーク」と阿弥陀三尊仏が刻まれている

阿弥陀三尊、中尊の右側に「文明十一年己亥二月日」、左に「道満敬白」の刻銘がある

 岩倉開元寺跡 阿弥陀三尊磨崖仏(室町時代)

阿弥陀三尊磨崖仏(市指定文化財、室町時代、花崗岩、岩全高 250Cm 中尊全高 50Cm)

中央に蓮華座に坐し定印を結ぶ阿弥陀如来、向かって左に蓮華台を持つ観音菩薩、右に合掌する勢至菩薩が彫られている

このあたりは、岩倉開元寺 伽藍中枢部への登り口にあたるという

石仏の道と名づけられた道は、交野山の山頂近くになると、木の根が張った道や険しい山道になっている

三宝荒神の種子「ウーン」

交野山 山頂の観音石は西面に観音の種子「サ」が刻まれ、その下に寛文六年(1666)の年号と「京都猪熊荒神三宝寺 法院実傳」

の刻銘が刻まれ、さらに南側には三宝荒神の「ウーン(荒神の種子)、北に「ア(胎蔵界大日如来の種子)が刻まれている

 新宮山(しんぐうやま)八幡宮跡 宝篋印塔                     石仏と石塔-目次!

交野山(344m)頂上の古代岩座址(頂上からは、展望が開け景色が素晴らしい)

 石  仏-紀年順-目次

*JR学園都市線 津田駅 より神宮寺を経て交野山へのハイキングコース

(撮影:平成20年10月25日)