三昧尾(さんまいお)十三重石塔

 三昧尾(さんまいお)十三重石塔(大阪府東大阪市石切町三昧尾)

三昧尾(さんまいお)十三重石塔(重要美術品、鎌倉時代後期 永仁七年 1299年、花崗岩、高さ 499Cm)

塔身、大きな月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生)
三昧尾の峯、尾根の西端に堂々たる大きな十三重石塔が立っている 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿シュク)

各層、屋根の軒反(のきぞり)は鎌倉時代後期の堂々たる様式。軒下に一重の垂木型を作り出す

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子(アク:不空成就)を薬研彫りする
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子(キリーク:阿弥陀)を薬研彫りする 相輪と十一・十二層目の屋根は後補されたもの

金剛界四仏の種子 ウーン(阿シュク)の下、基礎側面に

「鷲山寺、奉造立石塔一基、永仁七年(1299)乙亥三月九日、願主良弁、大工平吉国」の刻銘がある

相輪は後補されたもの 谷を隔てた北側にある興法寺の僧 良弁が願主となり造立された

石塔は大工 平吉国の銘がある。

平姓では近江(滋賀県)の石塔寺の宝塔(重文)と西明寺の宝塔(重文)に「平 景吉」の名が刻まれている

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興法寺(こうほうじ)宝塔(江戸時代中期 正徳五年 1715年)

興法寺は鷲尾山と号し、生駒山山腹にある大寺。三昧尾十三重石塔に刻まれた鷲尾寺は、興法寺の古称

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* 近鉄「石切駅」下車 生駒山縦走ハイキングコース 徒歩、約2.5Km

(撮影:平成20年1月14日)