鹿谷寺(ろくたんじ)跡十三重石塔

 鹿谷寺(ろくたんじ)跡(大阪府南河内郡太子町大字山田)

   奈良時代の石切り場あとにある十三重石塔は、岩盤を掘り込んで作られた生えぬきの石塔。

鹿谷寺跡(ろくたんじあと)十三重石塔(国史跡、奈良時代後期、凝灰岩、高さ 510Cm)

  

初層南面の軸部に、縦30Cm、横19Cm,深さ40Cmの舎利孔がある

塔の軒は出が少なく、上層にいくにしたがって小さくなる

二上山(にじょうざん)山麓に造られた鹿谷寺(ろくたんじ)は、奈良時代に凝灰岩の石切り場跡に造られた寺院

鹿谷寺跡石窟如来三尊仏(国史跡、奈良時代後期、凝灰岩、高さ 115Cm)

十三重石塔の東側の崖壁に間口 290Cm、高さ 170Cm、奥行き 30Cm位の石窟を穿ち如来三尊仏を線刻する


十三重石塔上層部

初層、南面の舎利孔

鹿谷寺跡に入る道路脇には、船形光背を深く彫りこんだ地蔵石仏があった(写真:左)

岩屋石塔

 (大阪府南河内郡太子町大字山田)

   岩屋(いわや)は、竹内街道(たけのうちかいどう)の間道、岩屋越え近くにある大小二基の石窟からなる石窟寺院

石窟は、間口670Cm、高さ 560Cm、奥行 400Cmの規模で、中央に生え抜きに作り出された層塔がある

   高貴寺(こうきじ)十三重石塔                              石仏と石塔-目次!

岩屋(いわや)層塔 (国史跡、奈良時代後期、凝灰岩、高さ 200Cm)

層塔は生え抜きで、今は三重塔だが当初は五重塔だったといわれている

層塔紀年順   山上(やまがみ)三重石塔(平安時代前期)  石造層塔-紀年順-目次

* 近鉄電車「上ノ太子」から、史跡を巡ってのハイキングコースがある。コースは、源義家を含む源氏三代の墓や聖徳太子の廟がある叡福寺を経由して鹿谷寺、岩屋をへて奈良県の当麻寺にぬける。今回は、このコースを歩いた。割と楽に歩けた。

(撮影:平成19年2月25日)