山上(やまがみ)三重石塔

 山上(やまがみ)三重石塔(群馬県桐生市新里町山上2555)

 平安時代前期(延暦二十年 801年)の紀年銘が残る貴重な石造三重層塔

山上三重石塔(重要文化財、平安時代前期 延暦二十年 801年、安山岩、総高 約185Cm) 北面(向かって左)と西面(右)

初層から三層目軸部まで一石でつくられている。三層目屋根と相輪は別石でつくられ、現在のものは後補

三層目屋根と相輪 (後補)

三層目軸部と二層目屋根

各層の四面には朱が塗られ三層目軸部から右回りに進み初層軸部まで大文字の銘文が刻まれている

二層目軸部と初層屋根

銘文:「如法経 坐、奉 為朝廷、神祗、衆生含霊、□師道輪、延暦廿年(801)七月十七日、為□无間、受苦衆生、永得安楽、令登彼岸」

初層軸部(一辺 48Cm)

無間地獄の受苦より救われ彼岸に往けるよう、朝廷や神祗及び衆生の為、僧 道輪が延暦二十年(801)、如法経を安置する塔を造った

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山上三重石塔 堂

三重石塔は、新しいお堂の中に保存されていて、壁面は透明の塩化ビニールで囲まれている

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*上毛電鉄「膳駅」下車、北へ 徒歩 約20分

(撮影:平成20年3月24日)