高貴寺(こうきじ)十三重石塔

 高貴寺(こうきじ)(大阪府南河内郡河南町平石539)

 役行者により開創されたと伝えられる高野山真言宗の古刹

高貴寺十三重石塔(重要美術品、鎌倉時代後期 永仁五年 1297年、花崗岩、高さ 458Cm)

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(南面、タラーク:宝生)
石塔は、金堂の西側奥、二段高くなった場所に置かれている 初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(東面、ウーン:阿閦)

屋根は軒裏に一重の垂木型をつくっている。軒反(のきぞり)も力強く鎌倉時代後期の特徴を備えている

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(北面、アク:不空成就) 背面の屋根石が、かなり傷んでいる

十三重石塔基礎

基礎は四面とも無地で、かすれて読めないが、正面に「永仁五年(1297)丁酉五月三日、比丘道□」の刻銘がある

金剛界四仏の薬研彫りが美しい (西面、キリーク:弥陀) 相輪部(上から、宝珠・請花・九輪・請花・伏鉢)

高貴寺山門

山門前の結界石は慈雲尊者(じうんそんじゃ)が揮毫したもの

 高貴寺(こうきじ)宝篋印塔                             石仏と石塔-目次!

高貴寺金堂

本尊の五大明王像が安置されている

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*近鉄長野線「富田林駅」から金剛バス 平石行きに乗車、終点「平石バス停」下車 徒歩 約15分。平石行きのバスは1日4本のため事前に確認が必要

(撮影:平成20年6月6日)