名月峠(大阪府豊能郡能勢町名月峠)
名月峠三石塔(中央に宝篋印塔一基と脇に五輪塔二基)
伝説では、能勢の領主 蔵人(くろうど)源家包(いえかね)に嫁した美貌の名月姫に、平清盛が京に来るように命じた。
明月姫は能勢から福原京へ行く途中の名月峠で自害した。三石塔の中央は名月姫、右は父の三松国春、左が夫の家包の墓と言い伝える
名月峠 宝篋印塔(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 169Cm)
塔身は、蓮座上に月輪を刻み金剛界四仏を刻む(ウーン:阿シュク) | ||
能勢地区で一番の宝篋印塔。相輪のと隅飾の一部を欠くがほぼ完存 | 塔身の金剛界四仏(アク:不空成就) |
笠は上六段、下二段、隅飾は二弧輪郭付で内部に散蓮華一片を浮彫にしている
塔身の金剛界四仏(キリーク:阿弥陀) | ||
塔身の金剛界四仏(タラーク:宝生) | 隅飾内部に刻まれた近江文様の散蓮華一片は、近江にもなく珍しい |
基礎は上二段、側面は四面とも輪郭付で、内に形の美しい格狭間を刻んでいる
向かって左側の五輪塔(名月姫の夫の墓と伝える・室町時代初期) | 向かって右側の五輪塔(名月姫の父の墓と伝える・室町時代初期) |
向かって左側の五輪塔(室町時代初期、花崗岩、高さ 145Cm)
名月峠 三石塔
能勢町の石造美術(6) 丸山九重石塔と宝篋印塔 石仏と石塔-目次!
向かって右側の五輪塔(室町時代初期、花崗岩、高さ 145Cm)
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*能勢電鉄 山下駅より阪急バス 口山内方面行きバス乗車 「名月峠バス停」下車、または「森上バス停」下車 東へ2.5Km
(撮影:平成19年9月29日)