高井田(たかいだ)石棺仏

 高井田(たかいだ)石棺仏(柏原市高井田)

高井田石棺仏(阿弥陀如来坐像)(平安時代後期、凝灰岩、高さ 170Cm 幅 約100Cm 厚さ 30Cm、像高 約100Cm)

   

三枚の大きな蓮弁のように見える台座は、裳懸座(もかけざ)という古い様式で彫られている

定印の阿弥陀如来坐像を木漆棺の棺台石に刻んでいる。穏やかな表情は藤原時代の様式を見せている

石棺仏は、高井寺の南面に他の石仏と共に祀られている

十三仏板碑(江戸時代初期、慶安五年 1652年) 庚申塔(江戸時代中期 享保十七年 1732年)、青面金剛と二童子

十三仏板碑には慶安五年(1652)の年号と「高井田村逆修一結衆造立」の刻銘があり、逆修供養のため造立されたことがわかる

庚申塔の台座(二鶏・三猿が刻まれる)

 法善寺(ほうぜんじ) 石造十三仏板碑(柏原市法善寺)

 近鉄大阪線 「法善寺駅」の駅前南側にある

石造 十三仏板碑(江戸時代前期 寛文四年 1664年、花崗岩、総高 175Cm 上幅 71.5Cm 下幅 67Cm、像高 約22Cm)

「法善寺村 施主八十人」「寛文四年(1664)申辰□月□日」の刻銘があり逆修供養として建立されたと考えられている

十三仏は、死者の追善供養のために初七日(最下段向かって右:不動)、二七日(中央:釈迦)、三七日(左:文殊)、四七日(下から二段目 向かって左:普賢)

五七日(中央:地蔵)、六七日(右:弥勒)、七七日(下から三段目 向かって右:薬師)、百ヶ日(中央:観音)、一周忌(左:勢至)、三回忌(下から四段目

向かって左:阿弥陀)、七回忌(中央:阿シュク)、十三回忌(右:大日)、三十三回忌(最上段:虚空蔵)の十三仏事にわりあてられた仏・菩薩をいう。

 青谷(あおたに)地蔵石棺仏                             石仏と石塔-目次!

法善寺 十三仏板碑が祀られている小堂

 板碑(いたび)                   石  仏-紀年順-目次

*高井田石棺仏は、JR関西本線「高井田駅」下車 東へ300m、JRの線路の南側「高井寺」の南面に道路に面して並んでいる。法善寺十三仏板碑は近鉄大阪線「法善寺駅」下車、すぐ

(撮影:平成20年1月13日)