慈光寺(じこうじ)十三仏板碑

 慈光寺(じこうじ)(大阪府東大阪市東豊浦町1823)

  暗峠(くらがりとうげ)の北 約400mに位置する。梵鐘の銘文に「承保二年(1075)」鋳造の銅鐘があったと刻まれ、平安時代には存在したとされる古刹。

慈光寺(じこうじ)十三仏板碑(安土桃山時代 天正十九年 1591年、花崗岩、高さ 91Cm)

板碑は広い境内に立ち、天蓋の下に十三仏の諸尊を半肉彫りする 最上部一段目、瓔珞つき天蓋の下に虚空蔵菩薩

二段目、向かって左から阿弥陀如来・大日如来・阿閦(あしゅく)如来

三段目、左から勢至菩薩・薬師如来・観音菩薩
四段目、左から普賢菩薩・地蔵菩薩・弥勒菩薩 十三仏板碑は、生駒山を挟んだ大阪・奈良地方に多存する

五段目、左から文殊菩薩・釈迦如来・不動明王

刻銘:「為逆修済講人数各道實敬白」 刻銘:「天正十九年(1591)辛卯十月十五日」

板碑の左右両端に刻銘がある

慈光寺(じこうじ) 宝篋印塔

 暗峠(くらがりとうげ)笠塔婆(大阪府東大阪市豊浦町)

暗峠(くらがりとうげ)笠塔婆
鎌倉時代中期 弘安七年 1284年
花崗岩、高さ 168Cm
笠を欠失し、別物を載せる。正面上部を舟形に彫りくぼめ

定印の阿弥陀如来坐像を半肉彫りする。下方に刻銘がある

刻銘:
「南無阿弥陀仏、弘安七年(1284)歳、甲申、二月四日」

暗 峠 (くらがりとうげ)笠塔婆

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慈光寺(じこうじ) (真言廬舎那宗)

 笠塔婆(かさとうば)                                     板碑(いたび)

*近鉄奈良線「枚岡駅」下車、東方向へ 約3Km。

(撮影:平成20年8月5日)